セレナがサカーリに喫した敗戦を「最低な男とのデート」にたとえる [ウェスタン&サザン・オープン]
試合の序盤でのセレナは、主導権を握っているように見えていた。彼女は5-3からのサービスゲームで30-0とリードしたが、そこから崩れ始めた。彼女は2本連続でバックハンドをミスし、それからフォアハンドをネットにかけて自らブレークポイントを献上してしまった。
それから彼女はコート後方のタオルが置かれている場所に歩いていったが、そのときに主審のオレリー・トゥルトティ氏がタイムバイオレーションを告げた。通常ボールパ―ソンがタオルを渡すが、パンデミックの間は自らタオルを扱うことになっている。次のポイントでセレナはフォアハンドをアウトし、ブレ―クバックを許してしまった。
続くチェンジコートの際にセレナはトゥルトティ氏と言い争い、「私は自分のタオルを取りにいっただけよ。フェアじゃないわ。もしもっと早くプレーする必要があるなら、次はコートの外から私にそうするように言うのね。信じてよ、私はいつもちゃんとしてるのに…。あなたは私に警告すらしなかったわ」とまくし立てた。
最終的にセレナはそのセットをものにしたが、彼女は第2セットでもふたたび5-3とした場面とタイブレークでの4-1のリードを無駄にしてしまった。第2セット終了後にベンチに腰かけた38歳のセレナは、サラリーマンがオフィスで丸めた紙くずをゴミ箱に投げ入れるようなやり方でラケットを肩越しに放り投げた。
第3セットでのセレナは、もうそこにはいたくないという感じで力が抜けていた。彼女は第2ゲームで迎えたサカーリの8度目のブレークチャンスを含め、4度ダブルフォールトを犯して0-2とたちまち劣勢に陥り、それで勝負はほぼ決まってしまった。
大きな勝利を掴んだサカーリは次のラウンドで、予選勝者のベラ・ズボナレワ(ロシア)を6-4 6-2で破って勝ち上がった第8シードのジョハナ・コンタ(イギリス)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
NEW YORK, NEW YORK - AUGUST 25: Serena Williams serves to Maria Sakkari of Greece during the Western & Southern Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 25, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)
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