上達の近道はココにあり! ストリングを究める
張り替えの時期と
ストリングにかかるコスト
テニスショップで張り替え時期について訊ねると、たいがいは「ナイロン系ならば3ヵ月に1回は張り替えましょう」と言われる。
だが果たして、どういう根拠でそうなったのだろうか?
元を探ってみれば、かなり営業的なことだった。ストリングの性能的寿命を考えれば、1ヵ月に1度くらいが理想的なのだが、そんなに頻繁には張り替えられない……というユーザーの経済的な事情から、「せめて3ヵ月に1度は!」というのが始まりだったようだ。
そこでコストのことを考えてみる。例えば平均的なシンセティックを張ると、張り代込みでだいたい4000円前後はかかるだろう。それを1年に4回張り替えれば、1万6000円を費やすことになる。なかなかのコストなのだ。
だが、もし滅多にストリングを切らないというプレーヤーならば、ナチュラルガットを張るという策もある。安価なナチュラルを選べば、張り替えに6000円台で収まるくらい。性能維持の高さのため、1年に2回の張り替えでいいだろう。
快適な打球感でプレーできて、年間コストが1万3000円くらいですむならば、ナチュラルガットを選んだほうがリーズナブルという考え方もできるではないか。
もちろん「ポリエステル系は切れないから、張り替えは2年に1回でいいよ」という人とは比較にならないが、せっかくテニスを楽しむのであれば、できるだけ快適な道具環境をどうしたら得られるか? を改めて考え直してみてもいいと思う。
張り替えに出すときは、確かにシンセティックのほうが安いが、性能寿命を考えるとナチュラルガットのほうがトータルでは安いことになる。あまりストリングを切らない人は、こうした選択もある(写真はイメージ)
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