ミックスダブルスの勝ち方＆考え方〜元全日本混合V3、綿貫裕介＆二宮真琴ペアから学ぶ

2019-11-07

部員限定記事

ミックスダブルスの勝ち方＆考え方〜元全日本混合V3、綿貫裕介＆二宮真琴ペアから学ぶ

テニマガ・テニス部

著者をフォローする

記事を保存

相手男性サーバーのリターンゲーム編

男性側の視点｜2バックからのリターンダッシュで仕掛ける

綿貫　多くの男子選手が、前衛にいる“相手女性に当てる”と考えると思います。前衛にターゲットを絞る作戦ですが、僕は攻撃を散らすタイプ。リターンからのストレートアタックやパートナーのポーチも織り交ぜつつ、一番好きなストレートラリーへ展開。パートナーを後ろに下げて2バックの状態をつくり、返球と同時に僕が前へリターンダッシュを仕掛けます。

　この作戦は、相手サービスが男性・女性に関係なく使えると思います。僕たちはこの戦い方を見つけてからミックスダブルスの成績がよくなりました。自信がある戦術です。

　僕の考えは、リターンゲームでパートナーが前衛にいる状態はなるべく避けるというものです。相手ペアにポーチで狙われる可能性が高いので、最初から2バックで戦い、不利な状況をかいくぐる意味合いもあります。

　リターンダッシュを仕掛けられるのは、相手前衛が女性であることも理由です。

　男性が前衛にいるときよりもプレッシャーは少なく、ストレートアタックを警戒して出てこない可能性が高い。リターンのコースの精度は多少悪くてもよく、相手がセカンドサービスのときは早いタイミングでうまく合わせる程度で十分です。返したらそのまま前に詰めます。

女性側の視点｜男性相手にラリーの主導権を握る

二宮　相手のサービスをリターンするときは高く跳ねるスピンサービスに警戒です。ラリーでもそうですが、男性特有の球威、重さに力負けしないことを心掛けます。私たちは、ここからストレートの展開にもち込みたいので、必然的に私が相手男性とラリーすることになります。ボールに深さを出しつつ、強打を意識しましょう。パートナーと事前に「どれだけラリーが続けられるか」を伝え、粘り強くプレーします。

　ストレートのラリー展開になったら、早めに相手前衛が取れそうなセンター付近にボールを打ち込みます。そうすると、サーバーだった相手男性は返球で角度がつけづらく、そこをパートナーが仕留めます。これは女子ダブルスでも使えます。

男性はパートナーをベースラインまで下げ、リターンと同時に前へ行き、ストレートラリーの展開に持ち込む。後衛の女性はあえて中央寄りにボールを打ち（相手前衛に触られないギリギリのところ）、角度のつけづらい相手後衛が返したボールを前に詰めた男性が決める

男性がネットに詰めるほうがターゲットにされるリスクも減り、相手のチャンスも潰せる

次ページ　>　相手女性サーバーのリターンゲーム編

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録（無料／メール登録）すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

部員の方（ログイン）はこちら

続きを読む　>

タグ：

Pick up

Ranking of articles

VIEW ALL