志賀正人_プロが実践する“身体メンテナンス”〜徹底的に疲労回復
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技術があっても、連戦となれば疲労は溜まり、次第にパフォーマンスが悪くなる。プロの選手は普段からいかにして疲れと向き合い、取り除くのか。志賀正人プロ(※取材当時)がツアー中に行う疲労回復術を紹介してくれた。【2017年10月号掲載記事】
写真◎菅原 淳、Getty Images、本人提供 イラスト◎もりおゆう
解説◎志賀正人
しが・まさと◎1991年8月8日、千葉県出身。5歳からテニスを始め、秀明八千代高、慶應義塾大を経て、14年3月にプロ転向。13、15年のユニバーシアード日本代表。14年に筑波大国際フューチャーズで単優勝。今年4月の柏フューチャーズで準優勝。※その後、2018年に現役を引退
PART 1|競技中の疲労回復
疲労回復は4つのパートに分かれる
テニス選手はトーナメント出場時に一日2試合、シングルスとダブルスをこなすスケジュールが多く、たまに3試合を消化しなければならない日もあります。その中で、僕が疲労回復のポイントだと思うパートを挙げてみましょう。それが以下の4つです。
●競技中の疲労回復
●練習、競技後の疲労回復
●ストレッチによる疲労回復
●食事による疲労回復
これらを大会期間中は必ず行い、身体の疲れをとるようにしています。テニスは身体への負担が大きいスポーツです。テニス選手が普段どのようにして疲労回復に努めているかを説明していきたいと思います。ぜひみなさんも参考にしてください。
では、最初に紹介するのが「競技中の疲労回復」です。一般の方が意外と見落としがちなパートで、プロが必ず意識して行うもの。摂取したい3つの項目を意識して行い、試合翌日の疲労軽減を実感してください。
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水分補給
3%から4%の脱水によって、パフォーマンスが約10%低下すると言われています。僕の体重は60kgなので、試合前後の体重の変動は1.8〜2.0kg程度に留める必要があります。練習の前後は必ず体重を測り、練習強度、試合に応じた適切な水分補給を行うようにしています。
糖質補給
糖質は体内でグリコーゲンとなり、エネルギーに変換されます。肝臓や筋肉に貯蔵されるガソリンのようなもので、ガス欠にならないよう、補給しながら走るイメージです。エネルギーにすぐ変換されるバナナやゼリータイプの飲料がおすすめ。僕は水分補給と糖質補給が同時にできる『パワープロダクションのCCDドリンク』も飲むようにしています。
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パワープロダクションのCCD
BCAA摂取
激しいプレーを連続して行うことで、筋肉は傷つきます。痛かったり重く感じるのは、その表れです。そこで筋肉の損傷を最低限に留めるサプリメント「BCAA」を摂取するようにしています。試合前と試合中に3gずつ摂ることによって、トーナメントを戦い抜くための筋肉の回復を促します。
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