志賀正人_プロが実践する“身体メンテナンス”〜徹底的に疲労回復

PART 4|食事による疲労回復

大会期間中は身体にダメージが少ないものを摂る

 昨年から株式会社ウィットの栄養士のサポートを受け、パフォーマンスアップや疲労回復を実感しています。ここでは、普段気をつけている食事面での内容を紹介します。ただその中で、練習期間と大会出場時の食事の中身も少し異なります。

 練習期間の際は一日に3000kcalを目安にして、炭水化物をしっかりと摂り、タンパク質は体重1kgにつき2gを摂取するようにしています。

 ただ僕の場合、トーナメントが始まると筋肉だけでなく、内臓もダメージを受けてしまいます。よって、少しだけ特殊な食事面での疲労回復を心掛けています。意識していること、気をつけて摂取する成分は下記の4つです。

常に食べたものを打ち込んでデータ化。不足、過剰摂取を可視化しています

炭水化物

 試合当日、翌日の試合に備えるため、ごはんやパン、パスタなどの炭水化物は練習期間のときよりも少し多めに摂るようにしています。力強いプレーの源、グリコーゲンを体内に充電するイメージで食べています。

パスタに含まれる炭水化物はグリコーゲンへと変わり、力の源となります(写真はイメージ)

刺激物、油ものは控える

 スパイスや揚げ物は疲労した内臓への負担が大きく、風邪や身体のだるさにつながります。僕は疲れを感じるときにそれらを避け、温かい飲み物やスープ、薬味(しょうがやパクチーなど)を積極的に摂るようにしています。

鉄分

 酸素を血中で運ぶ役割をもち、食事の際に不足しやすい成分です。プレーの良し悪しにも直結するため、注意しながら摂取しています。これが不足すると疲労感が出たり、パフォーマンス低下にもつながります。豚肉のレバーに含まれ、大会期間は、豚のレバニラが最高のメニューです!

ビタミンB1

 炭水化物と同時にビタミンB1もよく摂ります。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える大切な役割があり、豚肉のレバーなどに多く含まれます。日本人選手たちは遠征先でしょうが焼きをこぞって注文するのですが、これを意識したものです。

豚のレバニラはテニス選手の味方! (写真はイメージ)

 

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