ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.06「テニスが変わる 動きが速くなる! リカバリー強化」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

真似る②
4つのリカバリーステップを覚えよう!

必要に応じてステップを使い分ける、遠くに速く行くには大きなステップ ❸バックステップ ❹ランニングステップ

大きなステップでオープンコートをリカバリー

 テニスは素早くヒッティングポイントに移動して、打球後はコートにできたオープンコートをカバーすべく、素早くテリトリーの真ん中にリカバリーします。そしてふたたびヒッティングポイントに移動します。ポイントが途切れるまで、勝敗が決まるまでこれらを続けます。

 オープンコートをカバーするには、正しいポジション(テリトリーの真ん中)にリカバリーします。大きなステップをうまく使うことで早くカバーできます。ところが、細かいステップで動く日本人のプレーヤーがたくさんいます。「足を細かく動かす」ことを強く意識しているようですが、かえってダッシュが遅れますので気をつけてください。

 遠くに速く行くには、大きなステップ=ランニングステップで思いきり走ることです。正しい運動をしましょう。どのようなステップが必要か覚えるために、写真の選手たちのステップを再現してみましょう。

ノバク・ジョコビッチのランニングステップ|遠くに速く行くには大きなステップで思いきり走ること

錦織圭のランニングステップ

ダブルスでよく使うバックステップ

 ダブルスに適したステップはありますか? と聞かれたら、私はあると答えます。例えば、ローボレーを処理するときはネットに近づきながら打球することになりますが、打球後は、ネットから離れて構える必要があります。そこで使うのがバックステップです。ダブルスはパートナーがいるため、横方向への移動が少なく、前後の移動が多くなります。

 バックステップはバックペダルステップとも言います。(ダブルスに限らず)例えばサービスを打ってベースラインの中に着地したあと、次のボールに備えて後方に下がるときなどにも使います。後ろにペダルを漕ぐようなステップに見えます。

錦織圭のバックステップ|打球後に後方に下がる必要があるときに使うバックステップ

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