ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.06「テニスが変わる 動きが速くなる! リカバリー強化」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

練習
動きを速くするためにリカバリーステップの練習

顔を前に向けたままターン&リカバリー

キャップのツバ、ヘッドバンドのマークがどこを向いているか

 紹介した4つのリカバリーステップ、❶サイドステップ、❷クロスステップ、❸バックステップ、❹ランニングステップを取り入れながらプレーしていきましょう。ただボールに追いついて打つという、走って打つということをするだけでなく、そのプレーの中にリカバリーステップを取り入れていくことでテニスはどんどんよくなります。

 ときどき「考えているとできない」と切り返してくる生徒(コーチ)もいますが、それは最初だけでやればできます。また、できているなら何も切り返してくる必要がないわけで、そういう切り返しをする生徒は必ずできていません。できていないからやるのです。シンプルに考えてほしいと思います。

常に“前向き”でプレーすることが理想

 プレーヤーは常に前を向いてプレーすることが大切です。他のページの写真も含め、チェックしてほしいポイントは顔(頭)の向きです。キャップをかぶっているとわかりやすいのですが、ツバの向きが、あるいはヘッドバンドをしていればバンドについたマークが、前を向いたままプレーすることが大切です。相手に大きく走らされれば、キャップのツバもだんだん横を向いていってしまいますが、そうならないようにプレーすることがあなたには必要です。打球前も打球後も、そしてリカバリーの間も。

 それがもっともコートを速く動くことにつながり、運動的にも時間的にも場所的にももっともよい結果をもたらすものとなります。特にリカバリーが遅いプレーヤーは、キャップのツバが横を向くことが多くなります。

Q なぜ前を向いてプレーするのか?

A ボディワーク、ラケットワーク、リカバリー、次のプレー…すべてが連動する中では、「前」を向いて行ったほうが、運動的にも時間的にも場所的にも効率よくプレーできるからです。

リカバリーステップの練習

練習方法◎4つのリカバリーステップ、①サイドステップ、②クロスステップ、③バックステップ、④ランニングステップを練習していきます。単体で、もしくはコンビネーションで、コーチが声を出して指示したステップを、生徒は実際に行っていきます。

ポイント◎コーチは生徒それぞれのレベルに合わせて球出しを工夫して、少し難しくしながらレベルアップに導きます。これは目と足の協調性(コーディネーション)のトレーニングです。まず、計画に必要なボールを打つという前提に立ち、ボールに対してどれくらいの距離があるか、どれくらいのスピードが必要か、そして打球後にリカバリーする場所はどこか(すなわちテリトリー/自分が打ったボールに対して相手の返球可能範囲の真ん中)を判断させます。ひとつひとつのステップだけを練習するのは簡単ですが、それらを組み合わせてコンビネーションにするには、やはり反復練習が必要です。少しずつ変化を加えて慣らしていきます。

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