覚えたいのはナチュラルスピンサービス「ドリル50|超基礎編」_ドリル31-35「フォロースルー編」【本誌連動動画】

テニスマガジン2020年9月号の巻頭技術特集は、堀内昌一先生(亜細亜大学教授 / テニス部監督)がナチュラルスピンサービス(自然な回転がかかったサービス/サービスの基本となる打法)を覚えるためのドリルを〈50〉指導しています。ここに紹介する動画(9分42秒)は、そのうちのドリル31から35まで、「フォロースルー編」です。動画の詳しい解説は前述のテニスマガジン2020年9月号に掲載しています。テキストと動画は連動していますので、あわせてご覧ください。(編集部)



フォロースルー編


ドリル31|シート掛けサービス


 ネットミスが多い人は、ネット越しにサービスボックスを見ていて、インパクト点とサービスボックスを真っすぐに直線で結んで、上から下に打球しています。あるいはサービスボックスに対して打ったボールの行方を目で追って、身体が前向きとなり動作が低くなっていることなどが考えられます。

 そこでネットにシートを被せてサービスボックスが見えないようにします。見えない場所にサービスを打つには、ボール軌道が放物線でなければなりません。そうすると自ずと目線は高くなり、動作方向も高くなって、ボールを斜め上に打ち上げる打ち方になります。


ドリル32|サッカーボールスロー


 正しい腕の通り道を知ることが重要です。サッカーボールを両手で持って後頭部の後ろに掲げ、前方へ向かって投げます。投げる際は、肘を90度くらいに曲げて開き、斜めの方向に腕を回すとボールを遠くへ飛ばせます。遠くへ飛ばせる位置が正しい腕の通り道です。フォロースルーでは腕は回って、手のひらが外側を向きます。


ドリル33|フェンス越えサービス

 
 フェンスの外からサービスを打って、サービスボックスを狙う練習です。高いフェンスを飛び越えて、打ちたい場所にボールを落とすには、放物線を描いたサービスが必要です。それを打つためには必然的に斜め上方向を向いて、上に向かって動作しなければできないので、自然にサービスの正しい動作方向、ナチュラルスピンの回転が覚えられます。


ドリル34|素振り(ウィンボール)


 ウィンボールはテニスラケット専用ウエイトボールです。半分に分かれるのでストリングを挟んで装着します。ボールと同じくらいの大きさです。つける場所によってスイングの負荷が少しずつ変わります。低い位置につけたほうが負荷が少なく、パワーをつけたい人は高い位置につけましょう。

 またサービスの場合はサイド方向につけると腕を回す運動を加速してくれます。真ん中のライン、特に先端につけると、腕が回るよりも先端が大きく動いてしまうため、あまりおすすめしません。

 左右につけたほうが腕が回るときに大きな負荷を生み出し、サービスの成功には必要です。親指側にウィンボールがくるように持ったほうがスイングが加速するという学生の声もあります。

ドリル35|フラフープサービス


 自分の身体の傾きとスイング方向が正しいかどうか確認する練習です。プレーヤーはサービスの構えから素振りをします。パートナーは正しい動作方向を示すスイングプレーンをフラフープで示してください。そしてプレーヤーはフラフープに沿ってスイングをします。

 動作とスイング方向がズレていないかチェックします。ナチュラルスピンサービスは動作方向と打球方向が違います。ですから正しいスイングを確認しづらいので、このような目印をつくってスイングし、確認することは重要です。

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