ティームがナダルを“ナダル流”で圧倒 [オーストラリアン・オープン]

 金曜日にティームが対戦するのは、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)だ。

 ズベレフにとってこれは、初のグランドスラム準決勝となる。彼は最悪の立ち上がりからリカバリーし、3度のグランドスラム優勝を誇る第15シードのスタン・ワウリンカ(スイス)を1-6 6-3 6-4 6-2で下している。

 つまり、33歳のナダル対34歳のワウリンカではなく、22歳のズベレフ対26歳のティームである。新たな世代がグランドスラムのタイトルを獲得して、ブレイクスルーを果たそうとしているのだ。

「グランドスラムの準決勝で自分より年下と戦うのは初めてなんじゃないかな」とティームはくすくす笑った。

 話をナダル戦に戻すと、最初の2セットはよく似た展開だった。ナダルが先にブレークするが、ティームがブレークバックしてタイブレークを制した。第1セットが67分、第2セットは69分かかった。

 オレリー・トゥルトティ審判にサービスまで25秒以上かかるタイムバイオレーションをとられて憤慨したナダルは、「信じられない」とコールを批判した。その直前のポイントは19本の長いラリーの末で息も上がっていたので、タイマーはもっとゆっくりスタートすべきだったと主張した(審判がいつスタートするか、ある程度操作できる)。

「あなたは、素晴らしいテニスが好きじゃないんだ。いいプレーが好きじゃない」とナダルはトゥルトティ審判に言い放った。

 そのあと彼はトゥルトティ審判に、あるラインコールに対するチャレンジを長くためらったことを指摘されると皮肉なサムアップで応答した。

 この試合でティームが直面した最大の問題は、試合の終盤に訪れた。第3セットを決したブレークをナダルは物凄く情熱的に祝ったのだった。

 第4セット5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチで、ティームはふたたびブレークされてしまった。何度か出たイライラによる単純なミスが原因で、3本のフォアハンドのミスとダブルフォールトを犯してしまった。

「メンタル的にとてもタフな状況でうまく対応できなかった」とティームはその場面を振り返る。

 第4セットのタイブレーク6-4で、ティームは最初のマッチポイントを迎えた。しかし、飛び上がりながら放ったフォアハンドをネットに打ち込み、左手で顔を覆った。2つ目のマッチポイントではロブを放ったが、ベースラインを越えてしまった。

 しかしそこでティームは落ちることなく、3度目のチャンスではクロスコートへのバックハンドがコードボールとなり、うまく相手コートに入ってくれた。何度か優位な結果に終わったコードボールのうちのひとつだった。

 ナダルが最後のフォアハンドをミスしたとき、ティームは空を見上げて両腕を広げた。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/テニスマガジン)

※トップ写真は試合後のドミニク・ティーム(オーストリア)(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)

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