セレナのグランドスラム24度目優勝への挑戦が始まる [オーストラリアン・オープン]

セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が最後にグランドスラム大会で優勝してから3年が過ぎた。とはいえ、すべての大会を対象とした彼女の“タイトルなし”の期間はオーストラリアン・オープン開幕直前のつい先頃、ニュージーランド・オークランドの大会で終わったばかりだ。

 セレナは一週間前、ASBクラシック(ハードコート)で優勝を遂げ、勝利の瞬間の彼女の反応は――頭を上に傾けて天を仰ぎ、口を開け、腕を高く上げた――23度のグランドスラム・タイトルを含め、すでに72度のシングルスのトロフィーを獲得してきた彼女にとってさえ、この勝利がどれほどの意味を持っていたかを示していた。

「見てわかるでしょう」とセレナはコメントした。「私の顔、この安堵の表情を見れば」。

 今年最初のグランドスラム大会の本戦ドローには、意味深い発展があるかもしれない。オーストラリアン・オープンでのセレナは第8シードで、ロッド・レーバー・アリーナでの第2試合でアナスタシア・ポタポワ(ロシア)と対戦して6-3 6-0で勝利をおさめた。その試合の前には前年度覇者で第3シードの大坂なおみ(日清食品)がマリー・ブーズコバ(チェコ)を6-2 6-4で破り、ふたりは揃って2回戦に進んだ。

 38歳のセレナはこれに先立つ5つの決勝で敗れており、そのうち4つはグランドスラム大会――2018年&19年のウインブルドンとUSオープン――でのものだった。おそらくオークランドでついに優勝できたことが、次にトロフィーをかけて戦うときに彼女をよりリラックスさせることになるかもしれない。

 オークランドでの優勝は、2017年オーストラリアン・オープンにおける23度目のグランドスラム制覇によってプロ化以降の時代で最多の記録を達成したとき以来の優勝杯ということに加え、それはセレナが2017年9月に母になって以来のタイトルだった。おかげで彼女はプロ化以降の時代において1990年代、2000年代、2010年代、2020年代という4つの10年毎のシーズンにおいて、少なくとも各ひとつのタイトルを獲得した初の女性プレーヤーとなった。

 一年前のオーストラリアン・オープン準々決勝でセレナはカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に対してマッチポイントを握ったが、そこから足首を捻って最終的に敗れた。

「彼女は常に厳しい相手だわ」と第2シードのプリスコバは語った。「彼女がどんなランキングだろうと、何歳だろうとね」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
MELBOURNE, VIC - JANUARY 20: Serena Williams of the United States of America plays a shot during the first round of the 2020 Australian Open on January 20 2020, at Melbourne Park in Melbourne, Australia. (Photo by Jason Heidrich/Icon Sportswire via Getty Images)

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