地元イタリアのベレッティーニが初戦敗退、カルバレス バエナが驚異的な逆転勝勝利で準々決勝へ [フィレンツェ・オープン]

写真は2021年Nitto ATPファイナルズでのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「Unicreditフィレンツェ・オープン」(ATP250/イタリア・トスカーナ州フィレンツェ/10月10~16日/賞金総額61万2000ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)が第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を5-7 7-6(5) 7-5で倒す番狂わせに成功した。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ベレッティーニはこれが初戦だった。

 試合を通して見事なディフェンス力を見せてパワフルなベレッティーニを苛立たせたカルバレス バエナは、第3セット2-5から5ゲームを連取して逆転勝利をおさめた。彼は第1セットを落としたあと第2セットと第3セットでともに先にブレークされたが、驚異的な粘りでその都度巻き返した。

「本当にうれしい。僕にとって非常にいい勝利だった。キャリアで最高のものだ」とトップ20プレーヤーからキャリア2度目の勝ち星を挙げたカルバレス バエナはコメントした。

「僕はとにかくすべてのポイントを取ろうとし、すべてのポイントに集中して何とかサービスを返そうと奮闘した。彼のサービスは非常によかったからね。次のラウンドに進むことができて本当にうれしいよ」

 ベレッティーニは7-5 2-0とリードしていたが、目覚ましい挽回劇を見せたカルバレス バエナがタイブレークの末に試合を振り出しに戻した。それでも第3セット4-2としたときにはベレッティーニが攻略法を見出しかに見えたが、カルバレス バエナは終盤の巻き返しで勝利をもぎ取った。

「僕はセカンドサーブでアグレッシブにいこうとした。ネットに出ようとしたし、ミスをしないよう心掛けた。僕は素晴らしい試合をしようとしたし、それができたと思う」とカルバレス バエナは試合を振り返った。

 カルバレス バエナがツアーレベルで準々決勝に進出したのはキャリア15度目だが、クレーコート以外ではこれが初となる。彼は次のラウンドで、第5シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)を6-1 6-7(6) 6-1で破って勝ち上がった予選勝者のミカエル・イーメル(スウェーデン)と対戦する。

 この日は2回戦があと2試合行われ、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)とJ.J.ウルフ(アメリカ)が準々決勝で顔を合わせることになった。第7シードのブブリクがコランタン・ムーテ(フランス)を7-5 6-4で下し、ウルフは第4シードのマキシム・クレッシー(アメリカ)を6-3 6-4で退けた。

 そのほかの試合では、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ)が第6シードのジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)を6-4 4-6 6-1で振りきり2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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