ナダルが対ロシア戦でスペインの希望をつなぎ、初戦勝利 [デビスカップ・ファイナルズ]

フランスは辛勝

 トップ8による「ATPファイナルズ」でダブルスの優勝杯を獲得した2日後、ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)は昨年のデビスカップ準優勝国フランスに大きな勝利をもたらした。

 グループAの「フランス対日本」の勝敗のかかったダブルスで、エルベール/マウがマクラクラン勉(日本)/内山靖崇(北日本物産)の日本ペアに6-7(4) 6-4 7-5で競り勝ち、国別ランキングで1位のフランスが2勝1敗で勝利をつかんだ。

 フランスペアは第3セット5-4からのサービスゲームで2つのマッチポイントを棒に振ったが、6-5からの再チャンスをものにして勝利をもぎ取った。オーストラリアン・オープン優勝ペアでもあるエルベール/マウは、ATPファイナルズで1セットも落とさずに優勝したばかりだった。彼らはこの日も絶対的に優位と見られていたが、マクラクラン/内山の奮闘を前に最後まで苦しめられた。

フランスのピエール ユーグ・エルベール(手前)とニコラ・マウ

 シングルスでジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が内山を6-2 6-1で倒したあと、西岡良仁(ミキハウス)がガエル・モンフィス(フランス)を7-5 6-2で下し、勝負の行方は前述のダブルスにもち込まれていた。

「僕らはロンドンから遅れて到着したが、キャプテンは僕らのペアに信頼を寄せてくれていたんだ」とマウは言った。「非常に激しい試合だったが勝てて本当にうれしい。非常に厳しい対戦だったよ」。

アルゼンチンは楽勝

 アルゼンチンはグループCの初戦で、チリを問題なく3勝0敗で倒した。ギド・ペラ(アルゼンチン)がニコラス・ジャリー(チリ)を6-4 6-3で破り、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)はクリスチャン・ガリン(チリ)を6-2 6-2で退けた。ダブルスではマッシモ・ゴンサレス/レオナルド・メイヤー(アルゼンチン)がジャリー/ハンス・ポドリプニク カスティージョ(チリ)を6-3 7-5で下す前に、対戦の勝敗はすでに決まっていた。

「シーズン末ではあるが、今年…もしかするとキャリアでも最良の試合のひとつだったと思う」と世界ランク14位のシュワルツマンはコメントした。「思うにギドが、僕がこの試合でより自信に満ちてプレーすることを大いに助けてくれた。そして僕は信じられないほど素晴らしいプレーをしたよ」。

カザフスタンがまたも勝つ

 グループEではカザフスタンがダブルスに持ち込まれたがオランダを2勝1敗で倒し、自国開催以外でのデビスカップ戦としては2011年以来の勝利をおさめた。

 ミカエル・ククシュキン/アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)がロビン・ハッサ/ジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)を6-4 7-6(2)で倒した瞬間、グループE初戦でのオランダに対するカザフスタンの勝利が決まった。そのダブルスに先立ち、ククシュキンはボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を6-2 6-2で下し、ハッサはブブリクに7-5 3-6 7-6(5)で競り勝っていた。

「あそこで僕はほとんど死にかけたよ」とブブリクは冗談ぽく言った。

(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)

※写真はスペインのエース、ラファエル・ナダル
MADRID, SPAIN - NOVEMBER 19: Rafael Nadal of Spain celebrates following victory in the match against Karen Khachanov of Russia during Day 2 of the 2019 Davis Cup at La Caja Magica on November 19, 2019 in Madrid, Spain. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

※写真はすべてGetty Images

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