ジョコビッチが世界ナンバーワン在位期間でグラフを追い抜き男女を通して歴代トップに「非常に光栄で物凄く誇らしい」

写真はオーストラリアン・オープンで10度目の優勝を飾った翌日のフォトセッションでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 男子プロテニス協会(ATP)は2月27日(月)にATPランキングを更新し、世界ナンバーワンとして378週目を迎えたノバク・ジョコビッチ(セルビア)が男女を合わせた最長記録を保持していたシュテフィ・グラフ(ドイツ)を追い抜き単独トップに立った。

 1973年から始まったATPランキングの歴史ではジョコビッチが2021年3月にロジャー・フェデラー(スイス)の310週を抜いて1位になっていたが、今度は女子の最長記録であるグラフの377週を上回った。

 現時点で6980ポイントを保持しているジョコビッチは、先月のオーストラリアン・オープンで10度目の栄冠に輝いたことで昨年の6月以来となる世界ランク1位に返り咲いた。昨年のUSオープン優勝で史上最年少のATPランキング1位となり、ケガで戦線離脱している間に2位に落ちたカルロス・アルカラス(スペイン)は6780ポイントでジョコビッチに迫っている。

 ジョコビッチはファンに向けたビデオメッセージの中で、「皆さんの愛と何年にも渡って僕に与えてくれた強さのおかげで、僕はキャリアを通して多くの素晴らしい業績を残すことができました。この度は世界1位として378週を迎え、男女を通してもっとも偉大な伝説的選手のひとりであるシュテフィ・グラフを追い抜くことができました。言うまでもなく非常に光栄で物凄く誇らしく思っており、この成果を喜んでいます」とコメントした。

 男女を合わせた世界ナンバーワン在位期間でジョコビッチとグラフに続くのは322週で3位のマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)、319週で4位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、310週で5位のフェデラーとなっている。

 ウインブルドン決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を倒して初タイトルを獲得した翌日の2011年7月4日、ジョコビッチは24歳と43日のときに初めて世界1位の座に就いた。連続世界1位の自己最長記録は122週で、2014年7月7日から2016年11月6日に渡って達成された。ジョコビッチはATPランキング史上28人いる世界1位の座に就いた選手のひとりで、2021年には7度目の年末世界ナンバーワンとなり新記録を樹立した。

 女子トップのグラフは1987年8月に初めてWTAランキング1位となり、グランドスラム大会での22回を含むツアー通算107勝(ダブルス11勝)を挙げた。

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写真◎Getty Images

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