メドベージェフがソネゴを退けズベレフに対する3回戦へ「クレーコートでは勝手が違うけど自信は自信」 [モンテカルロ・マスターズ]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月9~16日/賞金総額622万8295ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を6-3 6-2で下して16強入りを決めた。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、メドベージェフはこの試合が初戦だった。クレーコートへの苦手意識を公言しているメドベージェフだが、この日は安定感のあるなストロークに加えチャンスがあればネットにも出て立ち上がりに3-0とリードすると最後まで主導権を手放さなかった。

「クレーコートではどの試合も苦戦するけど、いい試合をしたことも何度かある。非常に強いロレンツォに対していいプレーができた。ここモンテカルロには大勢のイタリア人がいるけど、フランス人もたくさんいるからプレーしていて楽しかった。手強い相手に勝つことができてうれしいよ」とメドベージェフは試合後にコメントした。

 イタリア人の観客による声援に後押しされていたソネゴだが、この日はややミスが早くメドベージェフに脅威を与えることはできなかった。

 2月からマッチ19連勝を記録し5大会連続で決勝に進出して4勝(ロッテルダム、ドーハ、ドバイ、マイアミ)を挙げて絶好調でクレーコートシーズンを迎えているメドベージェフは、「クレーコートでは完全に勝手が違ってくる。でも自信は自信だ。常にふたりの選手が対決してひとりが勝つ訳だから、(自信を得るためには)試合に勝つということが重要だ。この自信をさらに高めていきたいと思っている」と語った。

 今季の戦績を30勝3敗としたメドベージェフは次のラウンドで、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第13シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。メドベージェフはツアーレベルでズベレフに7勝6敗とかろうじて勝ち越しているが、ズベレフが得意とするクレーコートでプレーするのは初となる。

「僕たちは何度かタフな試合を戦ってきた。ATPツアーで初めて対戦したのは恐らく7年前じゃないかな。確かジュニア時代は12年前にクレーコート大会の決勝で彼に勝ったことを覚えているけど、参考にはならないね。彼がプレーした最初の2試合を観たけど、調子はよさそうだった。僕はベストを尽くすだけだよ」とメドベージェフは次戦を見据えた。

 この日初戦に臨んだメドベージェフ以外の上位シード勢は第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第6シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、第7シードのヤニク・シナー(イタリア)、第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が揃って3回戦に駒を進めた。

 そのほかの試合では第9シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、第16シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、イリ・ラフェチュカ(チェコ)、ニコラス・ジャリー(チリ)、予選勝者のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 第14シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)はストルフに3-6 2-6で敗れ、2回戦でシードダウンを喫した。

 3回戦ではルードがストルフと、ルーネがベレッティーニと、シナーがと第10シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、フリッツがラフェチュカと、ハチャノフが第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と、ムゼッティが第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、ジャリーは大会3連覇を目指す第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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