シフィオンテクが敗戦の危機から生還「このサーフェスでも自信をつけるためにこの勝利が必要だった」 [ウインブルドン]

写真は2つのマッチポイントを凌いで初のベスト8進出を決めたイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の女子シングルス4回戦で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第14シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)に6-7(4) 7-6(2) 6-3で逆転勝利をおさめ、同大会で初のベスト8進出を決めた。

 タイブレークの末に第1セットを落としたシフィオンテクは第2セット5-6からのサービスゲームで15-40と追い込まれたが、そこで世界ナンバーワンである理由を証明した。2つのマッチポイントをいずれもウィナーで凌いでキープしたシフィオンテクはふたたびもつれ込んだタイブレークを制してセットオールに追いつき、第3セット第4ゲームで勝負を分けるブレークに成功すると最後はフォアハンドで渾身のウィナーを叩き込んでガッツポーズを作った。

「言うまでもなく簡単ではなかった。ここまでのキャリアでマッチポイントを握られながら挽回したことがあったかどうかさえわからない。でもこのサーフェスでもう少し自信をつけるためにはこのような勝利が必要だと思っていたから本当にうれしい。とにかく前を向いて悔いのないプレーができたからよかったわ」と3時間3分の戦いを終えたシフィオンテクは語った。

 第2セット第1ゲームでブレークしながら第6ゲームで追いつかれた場面について、「実際にはあれで少し楽になった」とシフィオンテクはのちに明かした。

「とにかく彼女がリードしていてこちらに失うものはないのだから、恐れることなく果敢にショットを打っていこうと思ったの。くよくよせず、とにかくプレーをしたかった。それがうまく機能したと思う」

 これまでグラスコートに苦手意識を持っていたシフィオンテクだが、「日に日に(グラスコートへの)愛は大きくなっているわ。できるだけ長くここで過ごし、このコートでプレーしたいと思っている。今年は間違いなく私にとって最高のグラスコートシーズンだから」と話した。

「100%だと感じていないときでさえ、努力は報われると思っているから本当にやる気が湧いてくるの。だからやり遂げてここに留まることができて本当にうれしいわ」

 2018年にジュニアの部でチャンピオンに輝いた実績を持つシフィオンテクは次のラウンドで、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と対戦する。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したスビトリーナは4回戦で、第19シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を2-6 6-4 7-6(11-9)で下して勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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