フリッツが過去2度フルセットで涙を呑んだウインブルドン準々決勝で初勝利「第4セットで勝ちきることができて本当によかった」

写真は3度目のチャンスをものにして初の4強入りを決めたテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が第17シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-3 6-4 1-6 7-6(4)で振りきり初のベスト4進出を決めた。

 ワンブレークずつで2セットを連取したフリッツは2度サービスダウンを喫して第3セットを落としたが、第4セットのタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間36分で過去2敗していたハチャノフからの初勝利をもぎ取った。

 これが同大会で3度目の準々決勝だったフリッツは2022年がラファエル・ナダル(スペイン)に6-3 5-7 6-3 5-7 6-7(4-10)で、昨年はロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に6-3 6-7(5) 2-6 6-3 1-6で敗れていた。

「勝ち抜けて最高の気分だ。最初の2セットは快調だったと思う。あれほど劇的に流れを変えられたのは初めてだったから、第4セットで立て直して勝ちきることができて本当によかった。第5セットに入っていたら間違いなく形勢は不利になっていただろう」とフリッツは試合後のオンコートインタビューで語った。

「彼(ハチャノフ)の調子がよくなったのは確かだけど、僕が第3セット序盤にベストなプレーができなかったことで彼に希望を与えてしまったと思う。第4セットは(第1ゲームをブレークされてしまい)挽回してニュートラルな状態に戻す必要があったから必死に戦ったよ」

 フリッツは準優勝を飾った昨年の全米以来となるキャリア2度目のグランドスラム準決勝で、キャメロン・ノリー(イギリス)を6-2 6-3 6-3で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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