すべてのプレーヤーが取り入れるべき基本「ユニットターン」_ジョコビッチのフォアハンド検証第2弾
\クラブプレーヤーは遅い!/
\トッププレーヤーは早い!/
時間のファクター|The Time Factor
1秒しかない!
プレーヤーは相手のラケットから
ボールが放たれるときに集中し、
即座にターンを始める必要がある
それは爆発と爆発の間の
1秒間に行われる
ユニットターンは、実は、いつ何をやるかさえ知っていれば、あらゆる技術の中でももっともマスターが簡単な動きのひとつです。ところがクラブプレーヤーの多くは、この準備段階がひどく遅く、それは私にとっていつもショッキングなことです。
クラブプレーヤーの多くはボールがすぐ側にくるまで、あるいは実際にバウンドするまで、動き出すどころか反応すらしません。そうすると技術的に安定したフォアハンドを打つために必要な構成要素を実行するには、「遅すぎる状態」になってしまいます。
反対に、トッププレーヤーたちは、ボールが向かってくると認められた瞬間にユニットターンを即座に行っています。彼らの最初の準備はまさに「完璧」です。
打球前にスプリットステップ
トッププレーヤーの場合、ネットを挟んだ両者がボールを打つまでの間には、約1秒の時間があります。ジョコビッチのラケットからボールが放たれ、1秒後には対戦相手(ここではフェデラー)のラケットからボールが放たれるというわけです。
例えば、プレーヤーがベースラインよりもかなり後ろに下がったところからボールを放てば、時間は稼げますが、ゲーム全体を考えれば、それをしたところでほんの小さな断片を得るにすぎません。
私のホームページに掲載しているトッププレーヤーたちの「ストロークアーカイブ」では、ほぼすべてのプレーヤーが、すべてのフォアハンドにおいてスプリットステップを行い、即座に体のターン、ユニットターンを行っていることがわかります。プレーヤーは、相手のラケットからボールが放たれるときに集中し、即座に準備の動きを始める必要があるのです。
一方、クラブプレーヤーの場合、ネットを挟んだ両者がボールを打つまでの時間的間隔は、当然のことながらトッププレーヤーよりも長く、しかし、そうはいってもせいぜい2秒弱です。上級者や競技者にもなれば、トッププレーヤーの時間的間隔に近くなり、中には1.1秒というスピーディーなラリーもあるくらいです。クラブプレーヤーでもそれくらいの時間的間隔でプレーしなければならないものなのです。
だからこそ、一連の動きのすべてが、“出だし”にかかっていると言っても過言ではありません。すなわち、フォアハンドを打つための準備において、しっかりとユニットターンができるか否かにかかっています。あなた自身のプレーにこれをしっかり組み入れることは、あなたのテニス人生を変えるかもしれない重要なことなのです。
ボールが向かってくると認められた瞬間、即座にユニットターンを行っている。それも「完璧」に
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