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2020-04-03

部員限定記事

すべてのプレーヤーが取り入れるべき基本「ユニットターン」_ジョコビッチのフォアハンド検証第2弾

テニマガ・テニス部

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＼足は非常に重要！／

フットワークとユニットターン｜Footwork & The Unit Turn

必ずこれ！という決まりはない
ユニットターンはさまざまなタイプの
フットワークパターンでスタートしうる

まずはステップアップから

ユニットターンにおいて、足は非常に重要な役割を演じます。ところが、フットワークのパターンについての話になると、多くの混乱と議論が生じる状況にあります。

　例えば、プレーヤーはピボットステップ（足を回転軸として）でターンを始めるべきなのでしょうか？　それともステップアップして、右足をショットの方向に向けて、踏み出すべきなのでしょうか？　あるいはドロップステップを使い、プレーヤーがこれから動こうとしている方向と逆方向にステップをして、一旦ボールから離れてから踏み出すステップをした方がより素早く動け、より効果的なのでしょうか？
　
　これらすべての問いに対して答えは「イエス」です。その他のフットワークについて追加の質問があったとしても、おそらく「イエス」でしょう。プレーヤーは、前述したステップ以外に、逆回転のピボットステップやクロスステップ、それとは逆向きへのクロスステップなどを組み合わせることも、サイドステップやシャッフルステップ（すり足のステップ）を組み合わせることもします。これらすべてを、さまざまな状況で、さまざまに組み合わせてプレーするのです。つまり、必ずこれというフットワークパターンがあるわけではありません。

Step Up｜ステップアップ

Pivot Step｜ピボットステップ

Step Back｜ステップバック

Shuffle Step & Cross Over Step｜シャッフルステップ＆クロスオーバーステップ

回り込みフォアハンドを打つ際の、ジョコビッチのコンビネーションステップ。シャッフルステップとクロスオーバーステップのコンビネーション

Drop Step｜ドロップステップ

外側の足をついて地面を蹴るドロップステップは、特にワイドなボールに際し、より速く動ける方法なのだろうか？

これらステップの組み合わせは、非常に複雑でもあります。フォアハンドを打つための準備をしているジョコビッチは、実にさまざまなステップを使っていることがわかります。これらすべては、上体が45度ターンするのに必要な時間に起きているのです。

　ハイスピード映像を通して分析していくと、ベースラインに平行してサイド方向に動いたり、まっすぐ前方、まっすぐ後方、斜め前方、斜め後方など、さまざまな方向に加え、さまざまな距離を調整する細かいステップがあることがわかります。もっともシンプルに思われるバージョンのステップでさえ、実は複雑であることもハイスピード映像からはわかるのです。

次ページ　>　ユニットターンを行なえば、フィットするステップが自然に見つかる

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