すべてのプレーヤーが取り入れるべき基本「ユニットターン」_ジョコビッチのフォアハンド検証第2弾
ターンにともなうステップがある
ユニットターンを行なえば
フィットするステップが自然に見つかる
私たちのハイスピード映像を研究したニック・サビアノは、1997年のUSオープンで、ユニットターンとスプリットステップが組み合わさったものがあることに気づきました。プレーヤーがスプリットステップの着地直前、まだ空中にいるときに、(フォアハンドを打つ身体において)外側の足をショットの方向に向けることがあるのです。そういうケースのユニットターンは、両足がコートに着地する前、すなわち空中にいる間に、部分的に進行しているということになります。
また、私たちの研究協力者のひとり、デビッド・ベイリーもまた、トッププレーヤーのフットワークパターンの研究において、ファーストステップのバラエティを分析しました。彼の出した結論を言うと、それら多様なフットワークは訓練によって身につけることができるというものでした。
そのベイリーの研究結果を踏まえ、私が出した結論は、プレーヤーはシンプルに足と体をターンさせて“横に向けるフィーリング”だけで十分であるということです。プレーヤーはそのことに集中すれば、正しい最初のステップを自然に起こすができます。ジョコビッチのステップはたくさんありますが、それらすべてを訓練する必要はなく、なぜなら私は段階を踏むことによってステップは自然に増えていくものと考えます。
基本的なユニットターンを覚えるとき、右利きの場合は右足を、左利きの場合は左足を、シンプルに出してみること。足と身体をターンさせて“横に向けるフィーリング”を持って行なおう
身体をターンし始めると同時に、足先を軽くサイドライン方向に向けて体の右側にステップを踏む。写真のジョコビッチは比較的長い距離を走ろうとしている
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