30代からのシニア強化プログラム(1)担当は竹内映二コーチ「ローテーションでボールを打つ」

ローテーション・ファースト
身体のひねりが先でテークバックはあと

 打球時に、身体が生み出す回転運動は全部で3つ存在します。

① 頭を中心に身体を左右(水平方向)に回転させる、ひねり戻しの動作

② 肩が生み出す回転運動

③ 腕が回転する内旋/外旋、回内/回外を利用した回転運動

です。

 まず「ローテーション・ファースト」が先です。頭を中心とした左右方向への回転運動を覚えましょう。フォアハンドの場合、右利きなら左手のサポートによって、左利きなら右手のサポートによって、ラケットを持った手がリラックスして身体が一体となったテークバックがスタートできます。身体の左右へのひねり戻し動作を確実に行うためのものです。この身体のひねりには、股関節、胸郭、肩甲骨が大きく関わってきます。

ローテーション・ファースト

 ローテーション・ファースト=①頭を中心に身体を左右(水平方向)に回転させる、ひねり戻しの動作です。フォアハンドの場合、右利きなら左手のサポート、左利きなら右手のサポートによって、ラケットを持った手がリラックスし、身体が一体となったテークバックがスタートできます。身体のひねりが先で、テークバックはあとになります。

肩を支点にした振り子動作

 ②肩が生み出す回転運動、を使います。腕は肩関節からぶら下がるように付いていて、振り子状に半円を描く形で動きます。歩くとき、走るとき、この振り子をうまく利用しているのと同様に、打つときに利用ります。この半円が“下り”から“上り”に入るところでボールとラケットを接触させることができれば、ボールは自然に正しい軌道を描いて返球されます。

回転運動の組み合わせ

 ローテーション・ファーストに始まり、テークバックは後から。このときチカラの源になるのは地面を蹴る力の反力(上への力)なので、足はしっかりと地面をとらえます。そして足から生み出した力を回転運動と体重移動で増幅して、今度はスイングの加速につなげていきます。

練習|リストアクション

 リストアクションが起きるのは、ほぼボールを打つ直前のみです。リストは、インパクト直前の加速段階の最終局面まで引き伸ばされて、インパクト後は通常のリストポジション(自然な背屈)で、ボールがかなり離れてから返り始めます。これを練習します。ネット側に立ってラケットを短く持ち、ボールをネットにぶつけて、はね返ってきたボールを続けて打っていきます(ラリー)。

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