30代からのシニア強化プログラム（1）担当は竹内映二コーチ「ローテーションでボールを打つ」

2020-03-23

30代からのシニア強化プログラム（1）担当は竹内映二コーチ「ローテーションでボールを打つ」

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まずローテーション、それからボールと同調させてラケットを引く

　相手がボールを打って、まず最初にわかることは方向です。左右いずれかなので、その方向に身体をひねります。そのあと、相手が打ったボールがネットを越える前にラケットを引き始めます。つまり、ローテーションが先で、テークバックがあとです。ボールの軌道に合わせて、ラケットを持つ手が引かれていきます。ボールが速ければ速く、遅ければ遅くボールのスピードとシンクロさせるようにします。

臼井さん｜Before

　地面と水平にラケットを持つ右手を後ろに引いてテークバック。そして後ろから前に押し出すようにスイングしています。一番力が入る打点がつかめておらず、打点が後ろ気味です。

ヒッティングポイントには奥行きがある

　手首とラケット面の関係は打点によって若干変わります。腰の高さを中心に上下に数十cm程度までなら、高低差があってもラケットは地面とほぼ水平に使えます。それから、打点は前後でも調整できます。相手のボールのチカラを吸収したり（写真右）、はね返したり（写真左）、遅れても体勢を変えて合わせることができるのです（写真右）。つまりヒッティングポイントは一点ではなく、ゾーンで考えます。

一番力が入る打点を確認しよう

　手首を背屈させて「壁」を押します。身体が前方を向いて腰のあたりが、一番力が入ることがわかります。膝から胸の高さも対応できます。

練習｜ボールの動きとラケットをシンクロさせる

　臼井さんはローテーション・ファーストが先、テークバックがあと、と実践したいですね。そうするとテークバックは、（写真上）ボールに合わせ高く始めることになります。ボールがバウンドして上がるのに連れて、おへそのあたりにあったグリップを肩の高さか胸の高さくらいに持ち上げます。ボールが落ち始めたらラケットも重力を利用してゆっくり下げ（写真下）、そのとき地面からチカラをもらってバウンドと同時くらいに、足からのチカラを利用して、インパクトまでラケットを加速させます。