バックハンドは片手打ちか、両手打ちか_元世界4位ジーン・メイヤーのバックハンド・レッスン第1弾
テーマ3|アメリカ選手はバックハンドがうまくない!?
ヨーロッパ選手はバックがうまいジュニアは両手打ちから始めるべきか
バックハンドの判断基準
Q あなたはバックハンドをどのような基準で評価するのですか。
A 私のバックハンドの評価基準は、「安定性」「正確性」「パワー」「深さ」「種類」、そして「全体的な効果」になる。
アメリカ選手は両手打ちがうまくない!?
Q 今世紀、多くのアメリカのワールドクラスの選手たちが登場した(ロディック、フィッシュ、ジネプリ、イズナー、クエリー、ソック、ジョンソン、ハリソン、ヤング)。ところが、なぜ彼らはヨーロッパ選手のような、効果的で信頼のおける両手打ちバックハンドをマスターできないのでしょうか。
A ストロークの質を高めるには反復練習が欠かせない。確かな技術と反復練習があれば、テニスの中でバックハンドの構築はそれほど難しい課題ではないと思う。
国外(アメリカ以外)の選手たちはバックハンドをマスターするのに、何時間もかけて練習するモティベーションを保てるような気がする。一方、アメリカのジュニア選手たちは実戦的な練習を行うなど、反復練習よりも相手と競うことを好むようだ。
私は東欧出身の父親と2歳から8歳までは、何度も何度も反復練習を行ったものだ。だから13、14歳の頃には、私のストロークは正しく体に染みついていた。
両方試して打ちやすいほうを選ぼう
Q 14歳以下でテニスを始める男女の子供たちは両手打ちバックハンドで始めるべきですか?
A 若い頃から両手打ちを学ぶことは、彼らのためになるはずだ。それによって動きがよくなり、打つ準備が早くなり、体をうまく使えるようになるからだ。両手打ちのコンタクトポイントは体の近くになるため、片手打ちよりも細かいフットワークが必要になる。
2本目の腕(すなわち両腕)を使うと、自然と肩の動き(回転)はスムーズになるものだ。また、両手打ちのほうがコンパクトな動作なので、構えるのが早い。
人並み外れたパワーや圧倒的な体のサイズ、飛び抜けた才能があると、片手打ちのほうがより効果的に使えるという例外もある。この難しい“選択”問題を解決するのは、両手打ちと片手打ちの両方を試してみて、打ちやすいほうを選ぶというのが唯一の答えだと思う。
両手打ちバックハンド|最初の段階で両手打ちを学ぶと自然と肩の動き(回転)はスムーズになる。動きがよくなり、打つ準備が早くなり、体をうまく使えるようになる
選手が片手のほうが打ちやすいと言ったら
Q 素晴らしい両手打ちバックハンドを打つ10代選手が、「片手のほうが打ちやすい」と主張したら、コーチは両手打ちにこだわるべきですか、それとも片手打ちに変更するべきですか、どのように判断しますか。
A コーチングにはオープンマインドが必要だ。教え子が片手打ちを望んでいるなら、試してみる価値は十分にある。私の教え子たちは一度試してみることで、その考えを改めることが多かった。
チャレンジしてみることで最終的な決断をすることが大事だ。教え子やその両親が片手打ちを試すことに対して疑いを持っていたり、批判的な姿勢で向き合ってしまうと、ポジティブな姿勢を失ってしまうため、それは最終的に成功から遠ざかってしまうだろう。やってみよう、やってみたいというポジティブな気持ちから入ってほしい。
片手打ちバックハンド|最初の段階では両手打ちバックハンドのほうが簡単に覚えられるが、選手が片手打ちのほうが打ちやすい、やってみたいというポジティブな気持ちをもったらチャレンジしよう
一般的にフォアハンドはバックハンドより攻撃的に打てる。だから、バックハンド側にきたボールに対して、回り込んでフォアハンドを使っていく
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