ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.03「ダブルスの『テリトリー』を完璧マスター」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

基本の「き」
相手にどこでどのように打たせるかがカギ

カバーすべき場所を知っていれば、前衛は高確率でボールにタッチできる!

各々がカバーすべき場所を正しく理解する

 ダブルスをやればやるほど、プレーヤーは自分たちのテリトリーを知ることが重要だと気づきます。よいダブルスチームは目安として20回中12~14回は前衛がボールにタッチするものです。なぜそれができるかというと、計画的にプレーしており、「テリトリー」の準備ができているからです。前衛がボールにタッチできないチームは、だいたい計画的なプレーをしておらず、「テリトリー」も知らずにプレーしています。

 テリトリーとは、各々が局面に応じてカベーすべき場所を言います。私はそれを知ってもらうために、ロープを使って示すようにしています。プレーヤーはロープが示す場所を知ることによって、どこまでが自分のボールかを理解するのです。多くはその範囲が「狭い」と感じるくらいのものです。その感覚を得ることによって、そのあとの頑張りがだいぶ違ってきます。

テリトリーの原則を知っていれば必ず成績アップ

 25年前のダブルスは、例えばサーバーがTマークにサービスを打ったら前衛はポーチに出るというような作戦でした。しかし今は、「テリトリー」の考え方があるので、サービスをTマークに打つのか、ボディか、ワイドに打つのかを決めておけば、カバーすべき場所がわかるので、どんなサービスでもポーチに行くことが可能です。

 テリトリーの原則を理解していれば、ダブルスの成績は必ず上昇します。私はそれによって多くのチームをトップクラスへ送り出してきました。この原則はどんなレベルのチームにも通用する、世界共通のテニスの基本です。

サービスをボディへ入れると決めておく

1|テリトリーを見てみよう

計画したサービスに対して、レシーバーが返球してくる範囲、テリトリーを想定しておく。

2|前衛は計画(動き)を隠して、テリトリーの真ん中に構える

3|前衛ジェイミーに注目!一歩前に出ただけ

サービスをレシーバーのボディに入れてバックハンドでリターンを打たせれば、強打できずにボールに合わせて返すだけになるだろうと計画。

4|サービスが入ったら前衛ジェイミーは一歩前に出て、スプリットステップ

5|テリトリーの真ん中にリターンが返ってきた

サービスが入口だとしたら、その入口に向かってリターンボールが返ってきた。前衛ジェイミーの正面にリターンが飛んできて、ボクシングの“ジャブ”を打つようにコンパクトボレー、もしくは手で反応するハンドボレー。しっかりとテリトリーにいるからこそ対応できた。

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