ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.02「ボレーをバージョンアップしよう!」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

ルイ・カイエがカナダで発展させてきた指導法『The Actions Method【アクションズ・メソッド】』。それは“Game based approach”=試合をベースにした指導アプローチで、彼はその重要性を早くから提唱し、世界各国の指導に大きな影響を与えてきた。ITFワークショップ(世界の指導者を対象とした国際テニス連盟主催の研修会)で積極的に講師を務め、各国テニス協会、テニスクラブ、テニスアカデミーのコンサルタントとしても活躍するカイエが、これからテニスマガジン誌上で、日本のすべてのプレーヤーに向けてダブルス指導を行ってくれることになった。ダブルスというゲームをベースに、戦術、技術、ポジショニング、フットワーク、コミュニケーションやメンタルなどをアプローチしていく指導法は、すべてを読み終えたとき、ダブルスにとどまらず『テニス』の基本をしっかり理解することができるだろう。このテキストはきっとあなたのテニスのベースになるに違いない。(取材◎ポール・ファイン、青木和子)【2014年5月号掲載記事、連載vol.02】

「技術は切り取って覚えるのではなく、ゲームの中で覚えていったほうが必ずうまくなる」

今回はボレーをバージョンアップしよう!

指導◎ルイ・カイエ
Louis Cayer◎元デ杯カナダ代表監督/イギリステニス協会(LTA)ナショナルコーチ

取材◎ポール・ファイン、青木和子 写真◎小山真司、菅原淳、AP イラスト◎サキ大地

私がアクションズ・メソッドを基にした指導をする理由

 初心者から国際レベルのプレーヤーまでが、試合を進化させていくメソッドが【アクションズ・メソッド】です(下部に詳細解説)。選手が次のレベルに到達するために、技術レベルを革新的に発達させようとするものでもあります。

 このような試合を基にしたアプローチは、技術指導にも置き換えられます。かつては初心者がテニススクールで習うときは、第1週は「フォアハンド」、第2週は「バックハンド」…というようにコーチが指示することを真似ながら覚えていくという指導方法でした。しかし現在は、初心者であってもすぐにラリーや試合形式を行うことでテニスを覚えていき、そこで必要な技術を覚えていくという指導方法をします。技術指導も進化しているのです。

「フォアハンド」「バックハンド」…「テークバック」「フォロースルー」…などと技術を切り取って覚える(教える)のではなく、実際にプレーする中で覚えて(教えて)いきます。

 そして、ゲームの中でボールの「方向」や「高さ」「スピード」「スピン」「深さ」などを変化させる方法を学んでいくのです。試合の楽しさをわかってもらうためにも、すぐにゲームを行うことが有益なアプローチだと思います。

アクションズ・メソッド

 カナダのテニス指導法で、ビギナーから国際レベルのプレーヤーまでに通じる、練習者に焦点を合わせた指導法です。練習者(プレーヤー)が“何をしたいのか”、“それをどのようにしたいのか”とコーチと練習者によって発展させていくことにより、“何をするのか”を明確にしていくシステム。この特集のダブルス指導もそのアクションズ・メソッドが基となります。

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