ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.02「ボレーをバージョンアップしよう!」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!
ポーチの種類
ポーチボレーで大切なことは「コースを狙う」ことだと勘違いしているプレーヤーへ
ポーチボレーの3原則は「リアクション」「言葉やサイン」「読み」
チームの関係性を高めることはポーチボレーに不可欠
ポーチボレーで大切なことは?と聞かれたら、あなたは何と答えますか? この質問をしてよく返ってくる答えは「コースを狙う」というもの。
サービス後のポーチボレーで考えてみましょう。私はポーチボレーには3つの原則があると考えます。第一に「反応(リアクション)」。クロスコートにイージーボールがくると判断したら、それを狙います。第二に「言葉やサイン」。チームで事前にどのようにポイントを取るかを話し合い、テリトリーの中で計画的に実行します。第三に「予測(読み)」です。相手チームをしっかり観察して、情報を取り入れて対応していくことが大切です(今後詳しく解説する予定です)。
私は、第二の「言葉」によるポーチボレーを大切にしています。なぜなら、言葉を交わすことによってパートナーとの相性が高まるからです。お互いに声に出してどのようにプレーするかを話し合い実行していくことで、関係性を高めていくことがポーチボレー成功のもとです。その中でアイコンタクトなどが使えるようになれば、なおよいでしょう。「サインプレー」だけでは、チームの意思疎通は図れず、結束を失うことも出てきます。言葉を交わすことは大切です。
サインプレーのもと、各々がテリトリーをカバーすることがポイント獲得につながる
リアクション(反応)の練習
リアクション(反応)する練習をしましょう。球出し役はプレーヤーに対して同じペースで球出しをせず、どんな速度で、どんな高さで、どこにボールがくるのか、わからない中でリアクション(反応)させます。そのつど「そのボールは自分のテリトリーか、テリトリーではないか」を判断することも行います。
〇 ボレーポジションに立ち、どんなボールがくるかわからない状況でポーチボレー
球出し役が自由に動き、テリトリーを変化させる方法もある!
× ボレーポジションに一列に並び、どんなボールがくるか、知っている状況でポーチボレー
ポーチボレー(リアクション)の練習にならないので、この方法はやめよう
ポイント
同じペースはやめて球出しに変化をつけましょう。球出しを一定のペースで行うと、プレーヤーはボールを予測してしまい、リアクションの練習ができないので、必ず変化をつけます。速いボールや遅いボール、さらに「方向」や「高さ」「スピン」「深さ」の要素を加えることで、リアクション(反応)を練習します。その際、テリトリーかテリトリーではないかを判断することも重要です。
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