奥大賢&長尾克己_ダブルスの戦い方&考え方【後編_ダブルスQ&A】

Q6:大事な場面ではリスクを負ってでも仕掛けていくべき?
  リスクを負うという一か八かのプレーではなく、思いきってプレーするべき。
長尾 大事な場面では相手のミスを期待してはいけない。自分たちからポイントをつかみにいく。

Q7:試合の流れが相手に一方的にあるときは開き直ってプレーする?
  そこから落ちることはないので、少しでも自分たちのプレーをすることを心掛ける。第1セットを0-6で落としても、第2セットから不思議と逆転できてしまうのがテニス。
長尾 チャンスはどこにあり、流れがどこでくるかわからない。常にポジティブに考えてプレーする。

Q8:パートナーの調子が悪いときは、いつも以上に声をかける?
奥  声出していこう、元気出していこう、というのは、よくありますね。
長尾 あと声掛けというより、アドバイス。気づいたことを言い合う。同級生というのは大きいかな。

Q9:Iフォーメーションは頻繁にやるものではない?
  僕は多用しています。
長尾 どうやってポイントをとれているかの問題。それがIフォーメーションなら多用しない手はない。

Q10:ダブルスは練習量でうまくなれる?
  練習量はもちろん大事。でも量より質、その中身。お互いのプレーを認識して練習する。
長尾 高校時代は死ぬほどしました(笑)。ダブルスは2人でコートに入り、2人で戦っているので、自分たちのダブルスを知り尽くして練習することが大事。

奥 大賢(写真左)|プロフィール

おく・ひろまさ◎1989年7月31日生まれ、27歳。178㎝、69㎏。東京都八王子市出身。6歳から自宅近くのミヤムラテニスセンターに通い始める。長尾谷高へ進学し、長尾とインターハイ、選抜、全日本ジュニアなどに出場し、ダブルスのタイトルを獲得。日本大に進学し、卒業後はミヤムラテニスセンターで働きながら2012年8月にプロ転向。その後、長尾とともに2015年の和歌山国体の強化選手となり、ミヤムラテニスセンターを離れて紀洋石油―エキスパートパワーシズオカに所属。今年の日本リーグはエキスパートパワーシズオカの初優勝に貢献。現在は立川ルーデンステニスクラブを拠点にし、国内、海外と積極的にトーナメントに出場中。この8月は長尾と3週連続で韓国フューチャーズに出場予定。ダブルスの世界ランク自己最高位は491位(2016年6月27日)。現在の目標は「長尾と組んで全日本ダブルス優勝。それとチャレンジャー大会にも2人で出てみたい」。得意なショットはフォアハンドの逆クロス。バックハンドは両手打ち(※プロフィールは2016年8月当時)

長尾克己(写真右)|プロフィール

ながお・かつき◎1989年4月14日生まれ、27歳。178㎝78㎏。和歌山県和歌山市出身。家族の影響で7歳からテニスをはじめ、長尾谷高へ進学。高校時代は伊藤竜馬、三橋淳、奥大賢らとともにインターハイ、選抜に出場した。奥と組んで全日本ジュニア16歳以下と18歳以下のダブルス優勝。群馬県の上武大に進学。大学4年のインカレで奥と組んで準優勝。卒業後はJR北海道に所属、1年後に群馬に拠点を戻し、大学時代にアルバイトしていたミナミグリーンテニスクラブへ。2013年7月にプロ転向し、結婚。今春から卒業した上武大の職員となり、テニス部コーチとなる。今年の日本リーグではエキスパートパワーシズオカの初優勝に貢献し、MVPを受賞。現在は上武大を指導する傍ら、トーナメントに出場。ダブルスの世界ランク自己最高位は490位(2016年6月27日)。現在の目標は「全日本のダブルスで優勝すること」。奥とのコンビでITF3大会に優勝、2014&15年国体成年の部優勝。得意なショットはサービス、ボレー。バックハンドは片手打ち(※プロフィールは2016年8月当時)

※トップ写真は、奥/長尾のダブルス

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