オーストラリアン・オープンV2達成の大坂なおみが世界2位へ、準優勝のブレイディは13位に躍進

写真はオーストラリアン・オープンで2年ぶりの優勝を果たした大坂なおみ(日清食品/中央)(Getty Images)

オーストラリアン・オープンで2年ぶりに女王の座を奪還した大坂なおみ(日清食品)は、WTAランキングを1段登って世界ランク2位に浮上した。大坂に負けて準優勝となった25歳のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)は、11段駆け上がって13位に上昇した。彼女がトップ20に入ったのは、これが初となる。

 出場した直近のグランドスラム2大会連続で優勝したにもかかわらず、大坂は未だにメルボルン・パークでは準々決勝敗退だったアシュリー・バーティ(オーストラリア)の後ろにいる。これは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって起きたシーズン中断の結果、WTAツアーがランキング“凍結”と呼んでいる計算方法のいたずらのためだ。

 つまりパンデミックの影響で大会をスキップした場合でも、選手はポイントを失うことがない。WTA(女子テニス協会)は現在のところ、一時的に2019年3月から選手がプレーした成績のよい数大会(シングスが16大会、ダブルスは11大会)の結果を反映してランキングを決めているのだ。

 例えばバーティは1年近く大会に出場しなかったが、まだ2019年フレンチ・オープン優勝と2020年オーストラリアン・オープンでのベスト4で得たポイントを保持している。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)はオーストラリアン・オープン3回戦負けの1年後、今年の大会で4強入りしたことで11位から7位に浮上してトップ10に返り咲いた。24回目のグランドスラム制覇を目指していたセレナは、準決勝で大坂に敗れた。

 そのあと大坂は決勝でブレイディを6-4 6-3で倒し、グランドスラム大会で4度目の優勝を遂げた。彼女はそのタイトルのすべてを、ハードコートのUSオープン(2018年、20年)とメルボルン・パーク(2019年、21年)で勝ち獲っている。

 前回のオーストラリアン・オープン優勝後、大坂は男女を通してシングルスのランキングで世界1位となった初のアジア出身プレーヤーとなった。日本生まれの大坂は日本人の母とハイチ人の父の間に生まれ、3歳のときにアメリカに移住していた。

 シモナ・ハレプ(ルーマニア)は準々決勝でセレナに敗れたあと、大坂と入れ替わって2位から3位に下降した。

 アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)はエリース・メルテンス(ベルギー)と組んでオーストラリアン・オープン女子ダブルスで優勝したあと、ダブルスで世界ナンバーワンの座に就いた。シングルスでトップ10に入りながらダブルスで世界1位となったのは、2014年のサラ・エラーニ(イタリア)以来となる。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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