全仏決勝進出のパブリウチェンコワ、19歳時のインタビュー「ロシアのプリンセス」



ロシアを誇りに思うから
フェドカップは
機会がある限り出たい

——あなたは精神的に安定し、バランスの取れた生活をしているように見えます。テニスの練習をしたり、試合に出ていないときは何をするのが一番好きですか?

「歌うことと、音楽を聴くこと、友人と出かけること、映画に行くこと、ショッピングに行くことが好きかな」

——みんなからプリンセスと呼ばれるとあなたは言いました。なぜそう呼ばれるのですか?

「わからない(笑)。もちろん家族とか友人から一番多くそう呼ばれるのだけれど。それは私がドレスや宝石、ブレスレット、ヘアバンドのように、いかにも女の子らしいものでゴージャスに飾るが好きだからかしら。私の寝室はピンクなの。ときどきプリンセスっていうか、小さい女の子のプリンセスのように振る舞ったりしているわ」

——どの本が一番好きですか? 理由も教えてください。

「エリザベス・ギルバートの『食べて、祈って、恋をして』かな。素晴らしい本。自分のアイデンティティを発見する試みに、1年を費やす離婚した女性についての話なの。彼女はイタリアでは怠惰で放縦な生活を楽しみ、喜びを見つけようとした。それからインドでは本当の自分自身を発見しようとする試みの中で長時間の瞑想をする。そしてそれからインドネシアでは愛を見つける。とても興味深いエキサイティングな本なの。素晴らしいストーリーだわ。本の中の女性は私自身をすごく思い起こさせる。彼女が風変りな女性であることがいい。本当の話なのよ」

——ある理由から、昨年、そして今年と、ロシアの女子のトッププレーヤーはフェドカップに出場することに興味を示しませんでした。あなたは昨年、出場を要請され、6-7 6-4 2-6でイタリアのフランチェスカ・スキアボーネに、そしてナディア・ペトロワと組んだダブルスでは6-1 3-6 4-6でサラ・エラーニとロベルタ・ビンチ組に負けました。あなたがフェドカップに勝つことは、あなた自身にとってどれくらい重要ですか? そしてロシアをふたたびフェドカップで優勝させることはどれくらい重要ですか?

「すべての試合に勝ちたいと思っているのでとても重要よ。何をするにも勝ちたい。私は12歳の頃からロシアのために頻繁にチームの一員として出場してきたし、12歳、14歳、16歳の部のワールドカップでは多くの勝利を挙げてきた。だからチームとして戦うことや、チームスピリットは好きなの。もちろん素晴らしい気分だし、自分自身を誇らしく思うし、自分の国を誇りに思う。特に自分がチームのためにポイントを稼いだときはね。機会がある限り、私は喜んでロシアのためにプレーするわ」

——フィットネスコーチは誰ですか? フィットネストレーニングの中でどの領域に力を入れていますか?

「私のフィットネスコーチはバルセロナ出身の人で、今、私がトレーニングをしているアカデミーの人なの。ガブリエル・エチェバリアという人。テニスで重要な領域すべてを集中的にやっているわ」

——あと4~5kg痩せたら、スピード、スタミナ、そして成績がもっと改善されると思いますか?

「ええ、たぶん。フランスではダイエットをいろいろ試してみたけれど、あまりうまくいかなかった。体がもっと成長するまで時間が必要で、時期にそうなるんじゃないかしら」

——もしグランドスラム大会で優勝できるとしたら、どの大会でしょうか? そしてなぜですか?

「どのグランドスラム大会も私にとっては特別なので、これは難しい質問ね。どの大会で最初に優勝することになるかは、あまり気にかけていない。もしUSオープンで優勝したら、とてもうれしいわ。そしてフレンチ・オープンでもそう。2つとも私にとってはとても重要なの」

——でも、あなたの好きなサーフェスはクレーですよね?

「ええ、好きなサーフェスは確かにクレーコートだけれど、成績はハードコートのほうがいいの(笑)」

——多くのテニスファンは、あなたのことをまだあまりよく知りません。他にあなたのことについて、どんなことをテニス界に話したいですか?そして将来、あなたから何が期待できますか?

「私は学校に通っている同じ年齢の普通の少女たちが好きなことはたいてい好き。ファッションが好きだし、楽しみたいと思うし、友達を作りたいわ。だから部屋にじっと座っていないし、テニスや次の試合にだけ集中しているわけではない。でも世界でナンバーワンになってみたいわね」


2006年オーストラリアン・オープン・ジュニアで優勝。右は準優勝のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)。ジュニアのグランドスラム大会優勝は単3、複4の計7勝。その強さは際立っていた

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