ダニエル太郎「50の質問」自分からポイントを取りに行ければもっと上を目指せる|Player File 8



「努力を必ずするということ。それがあれば、いつでも新しい方向に行ける」

Q21 好きなグランドスラムは?

「コート外の生活ならオーストラリア。コート内の雰囲気はウインブルドンやフレンチ・オープンのほうが好き。でもUSオープンは自分の生まれた場所なので思い入れがあるし。それぞれの良さがあります」

Q22 好きなサーフェスは?

「インドアじゃなくて外であればどこでも大丈夫です。インドアだとどうしてもペースが速くなるし、特に屋根が低かったりフェンスとベースラインの間が狭いインドアは苦手。実際には使わないスペースだとしても『狭い』と感じるだけでミスが出やすくなるので」

Q23 好きな選手、憧れの選手は?

「今は僕も選手なので誰かに憧れるということはないんですけど、子供の頃はギジェルモ・コリアやマラト・サフィン、ガストン・ガウディオ、ニコラス・ラペンティ、アンディ・ロディックとか、あの時代の選手たちがとても好きでした」

Q24 どんな展開でポイントを取ったときが一番気持ちがよいですか?

「サービスで相手のリターンミスを引き出すのが一番好きです。エースを繰り返すのは難しいですけど、球種やコースを考えて相手にミスをさせることはできる。相手が崩れ始める場面が一番好きですね(笑)」 武器となりつつあるサービスの改善には余念がない。


武器となりつつあるサービスの改善には余念がない

Q25 一番悔しいポイントの取られ方は?

 「けっこういいリターンを打ったと思ったのに、普通に3本目できれいにウィナーを打たれたとき」

Q26 一番の武器は?

 「子供のときから自然にやってきた、努力を必ずするということ。それがあれば、いつでも新しい方向に行ける可能性がある」

Q27 変化してきた自分のプレースタイルを自己分析すると?

「スペインにいたとき、コーチに『ほかの選手はフェラーリを運転しているけど、お前はプリウスだ。だから絶対ミスしてはいけない』と言われたことがあって。けっこうひどい話ですけど(笑)。今はそこから抜け出そうとしているところです。フィジカルはこの2年ですごく良くなってきて、『自分もフェラーリなんだ』って実感できるようになってきた。190㎝のサイズで西岡(良仁)君のような選手とディフェンス同士でやり合っても絶対に勝てないので、サービスからの展開や前に行くプレーを増やすように取り組んでいます」

Q28 自分のメンタル面を自己分析すると?

「メンタルタフだと思います。苦しむことに耐えられるキャパシティーはすごく大きい。それがあったから、テニスのセンスはなかったけど、ここまで来ることができたと信じています。でもメンタルタフと、メンタルをうまくコントロールできることは違う。10月下旬頃からメンタルコーチについてもらって、メンタルもトレーニングしています」

Q29 メンタル的にタフな場面も楽しめる?

 「楽しいというより、苦しめるということがラッキーなことだと思います。自分が求めるものに向かっていってそこに手が届いていないから苦しいと感じるけど、でもまだ頑張れるチャンスがある。苦しめなくなったら前に進めませんから」

Q30 メンタルコーチにはどんなアドバイスを?

 「自分でいろいろなことを感じるだけではなくて、もっと外に出していったり、自分のイメージを人にどう見せたいのかを考えたり。あとは自分がハードワーカーで努力家というのはすごくいいことだけど、そのせいで何かミスをしたときに自分を責めてしまう力もすごくあった。それはけっこう危ないことなので。自分にはもっと優しく、ということですね」

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