Q41 手応えはありましたか？

「この3ヵ月くらい取り組んできたことが身になっていると思っていたのですが、いざコートに立ってみると、まだまだできていないことがわかりました」

Q42 取り組んできたこととは？

「ループをまじえてスローに攻めていくのが好きなのですが、それだけではトップには勝てないと映二さんとも話をしていて。浅いボールには自分から入り込んでいって、早いタイミングで攻める、ということを練習でやってきたんですけど……まだまだ完全には身についていなかったですね」

Q43 やはり実戦の場は大切ということでしょうか？

「そうですね。ちょっと天狗になっていました（笑）。練習試合ではけっこう勝つことができていて、『私、もうできる!』という感じだったんですけど。練習だけで天狗になるという、幸せな人なんです（笑）」

Q44 ツアー再開が見えてきましたが、現時点での目標は？

「まだ状況がはっきりしないので何とも言えませんが、変わらずあるのは東京オリンピック。出場するのはもちろん、メダルが狙えるところまで行きたいです」

Q45 東京オリンピックへの思いは？

「一度、経験したから言えることなんですけど、やっぱりオリンピックはメダルを獲らないと面白くない大会だと思っていて。『出るだけで満足』という大会ではないなと思います」

Q46 以前から代表への強い思いを口にしています。

「初めて代表に選ばれたときから変わらず、日の丸を着けて戦うのは誇らしいことです。年齢を重ねて、たくさんの人たちのサポートがあって自分が代表として戦うことができているんだと理解してきてからは、より重みが増してきましたね」


ジュニア時代から代表への思いは強いが、日の丸の重みはさらに増している

Q47 最高位は56位ですが世界ランキングの目標は？

「いつもランキングが上がるときというのは、自分がワクワクしてコートに立っているときなんです。練習が楽しいと心から思えているとき。だからそう思えるようなプロセスを大切にしていきたいです。それに50位や30位といったランキングの選手とも昔ほどの差は感じていない。正しい努力を続けていけば、たどり着けると思います」

Q48 あらためてテニスの魅力は何ですか？

「テニスを見て、頑張っている人を見ると、いいなと思うんです。ラボで一緒に練習して頑張っている人は輝いているなって。私も見ている人に『頑張ってるな』『輝いてるな』と思ってほしい。頑張っている姿が周りを元気づける、プレーしている姿が人に元気を与えるということがわかったのは、ツアー休止期間で一番よかったことかもしれません」

Q49 頑張っているなと思ってもらえるプレーをしていきたい？

「だから私は、できれば無観客試合ではなくファンに見てもらえる環境でプレーがしたい。生で見てもらいたい。早くそうした状況になることを願っています」

Q50 最後にファンへのメッセージを。

「いつも励ましの声をもらって感謝の言葉しかないです。やっぱり一番うれしいのは、私の試合を見て『感動した』とか『勇気をもらった』と言ってもらえること。そんな試合がたくさんできるように、頑張っていきたいと思います」