あなたがカバーすべきはどこ? ダブルス“あるある”テリトリークイズ


 このレッスンではダブルスにおけるベーシックなポイントの取り方を紹介します。どうやって動けばいいのかわからなくなってしまう、迷う場面や、よく間違えて動いてしまう場面を6つピックアップし、Q&A形式にしました。いっしょに考え、答えを探しましょう。解説は男子ナショナルチームの指導にあたる高田充コーチです。(テニスマガジン2016年10月号掲載)

[補足] 原稿は掲載時のままです。

講師◎高田充

たかだ・みつる◎1969年9月26日、沖縄県生まれ、亜細亜大学卒。2000、02年全日本選手権複優勝。03~06年まで杉山愛プロのツアーに同行。03、04、07、08年とフェド杯日本代表チームのコーチに。2011年よりJOCアシスタントナショナルコーチに就任し、男子ナショナルチーム、デビスカップチームの指導にあたる。JTA公認S級エリートコーチ

写真◎Getty Images イラスト◎サキ大地

レッスンの前に、
必ず出てくる言葉
「テリトリー」を覚えましょう。

 テリトリーとは、シングルスでもダブルスでも、「それぞれのプレーヤーが局面に応じてカバーすべき場所」のことです。相手が返球してくるであろう想定範囲のことでもあります。プレーヤーはワンプレーごとにテリトリーをカバーし、その真ん中にポジショニングしていきます。テニスの上達にとても役立つ言葉であり、考え方ですから、自然に身につくまでぜひ意識してください。

デュースサイドからのプレー
Q1
デュースコートからセンターへ サービスを打って展開するとき、 前衛はどう動くべきですか?
A
一歩前に出てから 右へ一歩動きます!

 これはサーバー側がリスクを減らし、より確実な方法で前衛がボールに触る確率を上げてポイントを取る、スタンダードな戦術です。

 まずセンターへサービスを打つとテリトリーの範囲が狭められます。サーバーがベースラインにとどまっても、ネットに出て平行陣をつくっても同じことです。角度を狭めてネットを固めます(守備範囲を狭めます)。

 そのときの前衛の動きですが、サービスを打つ前にふたりで「センターへのサービス」をまず事前に確認しておくことが大切です。その上で、センターへサービスが入るという前提で準備をしておき、サービスが入ったらまっすぐ一歩前に出てから、右へ一歩動きます。この動きがものすごく重要で、まっすぐ動くことによって、レシーバーはこちら(サーバー側前衛)がどう動くかわからず、コースに迷いが生じるのです。

 まっすぐ動くことによってテリトリーの真ん中をつめることになり、ボールをとる範囲を間違いなく狭めることができ、よりボレー(ポーチボレー)が簡単になります。ネットにつめた分、時間はなくなるのですが、カバーすべき範囲が狭くなり、ボレーが簡単になるのです。


[イラスト解説] 
前衛は必ず一歩前に出て、左右への動きを隠し、レシーバーに考えさせる



[イラスト解説] 
× 前衛が早く左右に動けば、レシーバーは空いているスペースを狙う




これはやってはだめ!

前に一歩つめずに、いきなり斜め右へ動くと、相手に動きが見えてストレートを抜かれてしまいます。

 これがもっとも多い動き方の間違いかもしれません。サーバー側の前衛が最初のポジションからいきなり、斜め右に動いてしまうと、レシーバーに動きを読まれてしまいます(見えてしまいます)。また、そこはテリトリーのセンターではないため、サイドが空いてしまい、狙われると反応が遅れます。

レベルアップ!

前衛は一歩前に出て左右・前へ

 サーバー側の前衛は、サービスが入ったあと、一歩前に出てから左右、前へという、正しい動きに慣れてきたところで、次のステップに進みましょう。「一歩前に出て右(または左、またはまっすぐ前)」という動きを滑らかにしていくのです。これを当たり前にすると相手にプレーを読まれづらくなり、一方でリターンに対する反応も確実によくなっていきます。ボレーを磨くことばかりに気がいきがちですが、動きとポジショニングでボレーは簡単になり、レベルアップができます。

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