ナダルとメドベージェフが初戦で敗れる番狂わせ、オジェ アリアシムとルブレフはATPファイナルズ出場権をゲット [パリ・マスターズ]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア/左)とアレックス・デミノー(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月31日~11月6日/賞金総額600万8725ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がアレックス・デミノー(オーストラリア)に4-6 6-2 5-7で敗れる番狂わせが起きた。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、メドベージェフはこの試合が初戦だった。

 第1セットを先取しながら第2セットを取り返されたデミノーは、第3セット第1ゲームをブレークされて序盤の勢いを失ったかに見えていた。しかしそこから挽回して2-2に追いつくと5-4から4度のデュースを繰り返した末に2つのマッチポイントをものにし損ねたが、怯むことなく6-5からブレークを果たして勝利をもぎ取った。

 デミノーは次のラウンドで、ジャック・ドレイパー(イギリス)を6-3 7-5で破って勝ち上がった第16シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。

 この日初戦に臨んだメドベージェフ以外の上位シード勢は第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が3回戦に駒を進めたが、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)はトミー・ポール(アメリカ)に6-3 6-7(4) 1-6で逆転負けを喫した。

 これはナダルにとって、4回戦で敗れた9月のUSオープン以来となるシングルスの試合だった。

 そのほかの試合では第14シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)、ホルガ・ルーネ(デンマーク)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、予選勝者のコランタン・ムーテ(フランス)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した37歳のジル・シモン(フランス)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 ルーネが第10シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を7-5 6-1で退け、ムーテが第12シードのキャメロン・ノリー(イギリス)に6-3 5-7 7-6(3)で競り勝ち、今大会を最後に引退する意向を表明しているシモンは第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を7-5 5-7 6-4で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 イタリア・トリノで開催される世界トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」出場の可能性を残していたフリッツとフルカチュが敗れたため、オジェ アリアシムとアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が最後の2枠を確保した。

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写真◎Getty Images

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