内田海智「50の質問」グランドスラムに出てはじめてプロのテニスプレーヤー|Player File 13



Q25 自分のメンタル面を自己分析すると?

「浮き沈みが激しいのかなと思います」

Q26 どんなときにメンタルが落ち込んでしまう?

「チャレンジャーとかで自分よりランキングが上の選手と戦うと、いろいろな組み立てが通用しなくなる選手がいる。そのときに焦って、何か違うことをしなければ、でもうまくいかない、という悪循環になることがいまだにあります。自分に自信を持ち続けられないときがある」

Q27 どんなときも自分のテニスを貫くべき?

「貫き過ぎると相手との相性もあるから難しい。相手を見ながら何をすべきかというのをもっと考えて、その中で攻めと守りのメリハリをつける。そうした姿勢を相手に見せていくことが大事だと思います」

Q28 技術面で改善したい点は?

「フォアハンドの展開力です」

Q29 どんなフォアの展開力が必要になる?

「思い切りスピンをかけていくのですが、どうしても安心感があるからクロスが多くなってしまう。でも上の選手にはそれだけでは通用しない。もっと早くストレートに打っていけるアグレッシブさを出していかないとチャレンジャーレベルでは勝っていけません」

Q30 フォアの仕掛けを早くすることが重要になる?

「テニスというのはクロスからいかにストレートに展開することができるかが大事。ストレートに展開するというのは攻めるということですから。バックではそれができているので、フォアの展開力を磨けば相手は打つところがなくなるし、プレッシャーもかかるし、自動的にミスを引き出せる。今、取り組まないといけないのはフォアの精度と展開する勇気です」


バックハンド同様にフォアでも早い仕掛けの展開力を追い求める

Q31 自分の一番の武器は?

「サービス以上にやっぱり重いボールで押していけることが強み。だからこそ展開力と仕掛けの早さ、勇気がさらに武器を生かすことにつながると思います」

Q32 現在のコーチは?

「ノルベルト・バルセッチというアルゼンチン出身のもともとIMGアカデミーでジュニアのコーチをしていた人です。もう7年くらいお世話になっています」

Q33 バルセッチ・コーチの存在は大きい?

「思いが熱いですね。最初の頃から僕のことをコーチとして最後の選手だと言っていました。家族もいる中で、僕のことを優先して遠征に同行してくれる。コーチングも素晴らしいですし、いろいろなことを一生懸命やってくれるので、彼のためにも勝ちたいと思いながらやっています」


バルセッチ・コーチの熱い思いに応えることもモティベーションになる

Q34 どんな点でバルセッチ・コーチに助けられていますか?

「コミュニケーション能力や人脈がすごいので、練習相手を見つけてきてくれたり、トップ選手と練習する機会を設けてくれたり。海外で次の試合に出られなくなったときに急遽、短期の拠点を用意してくれたり。彼のおかげでいろいろなことを経験させてもらっています」


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