鈴木貴男のサービス履歴書〜競技歴35年から見つけたベスト練習法

36歳〜現在|レシーバー目線で“打ちづらい”サービス練習をする

実戦からかけ離れた的当てゲーム

 ツアーを戦う中で、サービスの球速やコース以外で、とても大事なことがあると常々思っていました。例えば、デ杯の合宿で修造さんのサービスを見ていると、打ったボールがバウンド後に飛び上がるように跳ねたり。身長195㎝のマーク・フィリポーシス(オーストラリア)のサービスはテニスコートの壁の高いところにぶつかるではありませんか! 彼らのサービスは、バウンド後の高さがすごかったように思います。

 レシーバーから見ると、これはとても厄介なサービスです。いくらボールが速くてもポジションを移動しなくて済むなら、プロであれば簡単に返せますが、スピンの効いた高いバウンドのサービスは返しづらい。これは世界で戦ってきた中で常に感じていたことでした。

 選手活動の合間に一般向けのレッスンやイベントに参加するようになると、サービスの的当て練習に疑問を持つようになりました。例えば、サービスボックスのT字近くに缶を置いて狙うときに的には外れたけど、「試合だったらすごくいいサービス」なのに悔しがっている方をよく目にします。僕がトップ選手たちと戦ってきた経験から言うと、この的当て練習は実戦に則していないのではないかと思うようになりました。

僕のサービス練習

僕が打ったサービスは、的には当たっていませんが、『レシーブくん』にはしっかり入っています。僕は的に当てることを目指すことはなく、レシーバーがどのポジションで、どの打点で打つかをイメージして打っています

これは父が作ってくれたサービス練習用の的

レシーバー目線の的『レシーブくん』

 これは、一般の方にもサービスのバウンド後の軌道を見てもらえる、わかってもらえるかもしれないと思い、形にしたものです。北海道にいる親父にイメージを伝え、作ってもらいました。作ってもらうときに伝えたのは以下の4つです。

①高さを上下動できること

②ボールが当たっても壊れないこと

③あまり堅くて重くないこと

④ボールがネットにたまらないこと

 最後の、ネットにボールがたまらないようにしたのは、たまるとレシーブくんが倒れてしまうから。バスケットボールのゴールのように穴が空いていてボールが通過してほしいと要望を出し、親父は1回でこの形に作ってくれました。まさに要望どおり!

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