レシーブ力を下げるサービスのバラエティと騙し

2レシーブ力を下げるサービス
スピンの種類と量を変化させる

 ファーストサービスのレパートリーには、(右利きのサーバーから見た場合)わずかに左へ切れるパワフルなフラット系サービス、鋭く左方向へ変化を見せるスライス系サービス、そして高く弾むキックサービス(あるいはトップスピン系サービス)を打てることが理想だ。

 サーバーは〈質の高いサービス〉を持っていない限り、セカンドサービスになるとレシーバーの優位性はぐっと高まる。なぜならサーバーはセカンドサービスになるとダブルフォールトを避けるために、パワーを抑えなければならなくなるからだ。

 相手に深く読まれないようにするには、デュースコートにおいてはキックサービスに、少しスライス系サービスを混ぜるのがいい。そして、アドコートにおいては外に逃げていくアメリカンツイストサービスがいい(キックサービスとスライス系サービスを合体したようなものだから〈キックスライス〉とも呼ぶ)。

 右利きの選手はピート・サンプラス、左利きの選手はマッケンローの映像を見ればわかりやすい。彼らはその〈キックスライス〉のセカンドサービスで、何度もレシーバーをアレーの外へ追い出して、そこでネットにつめてボレーでポイントを決める形を、特に速いサーフェスでよく決めていた。

 現在の女子テニス界でもっとも目立つ弱点は、強いキックサービスが打てない点である。女子の中でも強いキックサービス、特にアドコートでワイドに打てるのは、セレナ・ウイリアムズ、サマンサ・ストーサー、スベトラーナ・クズネツォワ、マディソン・キーズ、ココ・バンダウェイくらいだろう。

ピート・サンプラス

史上最強サーバーと呼ばれるサンプラスのサービスの中でも、キックサービスにスライスを混ぜたものはレシーバーに対して効果絶大だった

ジョン・マッケンロー / 左利きのマッケンローはスピン系サービスを駆使し、とにかく相手に読ませない

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