レシーブ力を下げるサービスのバラエティと騙し

「プレースメント」と「正確性」も重要なサービスのバラエティになる

3レシーブ力を下げるサービス
各サイドでのプレースメントと正確性

「プレースメント」と「正確性」----この2つもかなり重要なサービスのバラエティになる。

 デュースコートで狙うべきは、4つのポイントだ。①センターラインの少し内側で相手のバックハンドへ、②サービスボックスの中央でレシーバーのボディへ、③サービスボックスの左奥の角へ深くフォアハンドへ、④その浅いバージョンで、サイドラインに近く、サービスラインから1・5~3m内側を狙ったもの。

デュースコートで狙うべきサービス
①センターラインの少し内側で相手のバックハンドへ
②サービスボックスの中央でレシーバーのボディへ
③サービスボックスの左奥の角へ深くフォアハンドへ
④ ③の浅いバージョンで、サイドラインに近く、サービスラインから1.5~3m内側へ

 アドコートで狙うべきは、3つのポイントだ。①サービスラインよりわずかに内側の深い位置で相手のフォアハンド側へ、②ボディへのパワフルなサービス(スライス系では効果が薄い)、③相手のバックハンドへ深く弾む、サービスボックスのコーナーへのサービスだ。

アドコートで狙うべきサービス
①サービスラインよりわずかに内側の深い位置で相手のフォアハンド側へ
②ボディへのパワフルなサービス(スライス系では効果が薄い)
③相手のバックハンドへ深く弾む、サービスボックスのコーナーへのサービス

レシーバー目線のアドバイス
アンテナを張り巡らせサーバーの意図を読む!

 サーバーはサービスのプレースメント、狙いをレシーバーに読まれたくない。だからこそ、いつもアンテナを張り巡らせて、逆にレシーバーの狙いを見破るヒントを見つけることだ。そうすれば、ベッカーの緩い舌よりも明らかな癖が見つかるかもしれない。

 1960年代にワールドクラスの選手だったジミー・パーカーは、40年代の2人のチャンピオンの〈癖を読みきった〉ときの話を振り返った。

 現役を引退したボビー・リッグス(アメリカ)とドン・バッジ(アメリカ)はニューヨークでカクテルパーティーに出席していた。リッグスがバッジに言った。

「今後また対戦することがあるなら、今から言うことは絶対に教えなかっただろう。でも、君は僕らの2度目のツアー(バーンストーミングでリッグスが勝利)で、僕からエースを奪うのにどれほど苦労したか憶えているかい? 君がサービスでセンターを狙うとき、ワイドを狙うとき、足の置き位置が微妙に違っていたのに気づいていたんだよ」

 その翌日、バッジはリッグスが見抜いた癖が本当なのか確かめた。案の定、バッジがその2種類のサービスを打つとき、足の位置にわずかな差があったのだ!

 これは新約聖書の中の言葉だ。

 「探しなさい、そうすれば見つかる!(quien busca halla)」

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