ケガ予防の3段階メニュー、冬のテニスは気をつけろ!
写真◎Getty Images イラスト◎もりおゆう
気温の低下は
ケガのリスクを高くする
冬場のテニスはケガと隣合わせです。なぜなら、気温の低下によって身体全体の筋肉が収縮し、筋肉や腱の故障を引き起こす危険が高まるからです。
テニスは野外でのプレーが多く、手と足をよく使うスポーツです。寒くなるとふくらはぎや太もも、ハムストリングの肉離れに注意を払わなくてはいけません。また、テニス肘(テニスエルボー)、手首の腱鞘炎も気温が一気に下がると発症しやすくなります。中高年の方は、練習中(またはテニス観戦など)にぎっくり腰になるケースも多く、十分に気をつける必要があります。
今回は冬のテニスで起こりやすいケガを例に挙げ、そのケガの発症原因と未然に回避する“ケガ予防のメニュー”を紹介したいと思います。事例は以下の5つです。
❶ ふくらはぎの肉離れ
❷ 太もも&ハムストリングの肉離れ
❸ テニス肘(テニスエルボー)
❹ 手首の腱鞘炎
❺ 腰痛症(ぎっくり腰)
これら5つのケガに対して「3段階」の予防法を組みました。その3段階とは「ウォームアップ」→「ストレッチ」→「コンディショニング・トレーニング」です。「冬のテニスはすごく寒いし、ケガしそうだからプレーしたくないな」と思う方は、ぜひとも試してみてください。
ケガ予防は3段階のケアが大切!
1|ウォームアップ
練習前に準備運動を行うことで、体内の温度を上げ、硬くなった筋肉を柔らかくする意図があります。
2|マッサージ
運動後に行うイメージもありますが、今回は「運動前」に行いましょう。手を使って、ケガしやすい箇所を揉みほぐすことにより、血行がよくなり、筋肉を素早く柔らかくすることができます。
3|コンディショニング・トレーニング
強くて柔らかい筋肉を維持するための補強運動で、ポイントは「苦痛を感じない範囲内で鍛えること」です。強化したい箇所に意識を置きながら(力を入れた状態で)、負荷をかけていきます。負荷の加減は個人差があるので、各々で調整しましょう。
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