多機能型フォアハンドを身につける“実践編”(記事)
ポイント2|様々なタイミングで打てる
「ボールを打つ運動連鎖のテクニックを簡単に 変化させられるため、 どちらの足でも軸をつくりやすく、 様々なタイミングでインパクトできます」
多機能型フォアは、ボールを打つ運動連鎖(足→腰→肩→腕→手首→ラケット)のテクニックをより簡単に変化させられます。どちらの足でも軸をつくりやすく、様々なタイミングでインパクトできます。これにより、従来型だと振り遅れてしまうような厳しいシチュエーションでも、良いボールを打つことができるのです。
多機能型フォアは時間がないときには、最初に構えた位置からつま先を前に向けたまま(骨盤を前に向けたまま)、胸椎をローテーションするだけでテークバックを完了させられます。
もし速いボールが足元にきたら、胸椎のローテーションを早く戻してラケットを加速させることで、パパンッと体の前(重心の前)でとることができます。このような厳しい状況からでも自分でボールをコントロールして、クオリティーを落とさずに打つことができるのです。シチュエーションによって胸椎の使い方を変え、使う部分を減らしたり増やしたりすればいいのです。
また、深いボールがきたときでも少し足を引いて、でも体は横に向けず骨盤を前向きにしたままで胸椎をローテーションすれば、速いボールのときと同じように重心の前でボールをとることができます。これと同じ方法で、遅いボールのときも好きなときに振り出せます。
一方、従来型フォアでは、時間がないときに振り遅れる傾向があります。右足→左足→腰→肩→腕→ラケットという順序でボールを打つのがベストであるため、そこに速いボールがくると時間が足りなくなります。
「変化に“強い”のが多機能型です」
多機能型は胸椎のローテーションをコントロールするとボールの変化に対応できます。使う部分を減らせば速いボールに対応でき、増やせば遅いボールにも対応できます。
従来型は右足→左足と踏み込んで、腰→肩→腕→ラケットと振り出していく順序があるため、ボールの変化に弱いです。遅いボールのときは時間があまってしまいます。一度振り出すともう止められないので、体が泳いでしまうこともあります。
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