サーフェス別攻略法PART❶砂入り人工芝コート攻略編【横山正吾トレーナーのフィジバト道場|第9回】

写真◎石井愛子


 人工芝の上に砂が載っている砂入り人工芝コートは、足が少し滑りやすくなります。足が踏ん張れないと股関節周りが不安定となり、力がうまく入りません。下半身がふらついた状態でスイングをすれば、下半身から上半身への運動連鎖がうまくいかず、ふらついて手打ちになったり、ボールをしっかり前に飛ばせません。そこで正しい運動連鎖を導き、ボールを狙いどおりしっかり打つための下半身を安定させる=ブレーキング動作(止まる動作)をトレーニングしていきます。

サーフェスに合った動き方を知っていますか?

「サーフェス別攻略法」PART❶は、 日本で広く利用されている砂入り人工芝コートでのプレーに必要なフットワーク・トレーニングを横山正吾トレーナーが紹介します。モデルを務めるのは日本トップクラスのフットワークの持ち主、清水悠太プロです。



指導◎横山正吾(写真右)

よこやま・しょうご ● 1983年7月25日生まれ。学生時代にデビスカップ日本代表チームの強化合宿の見学に行ったのをきっかけに、卒業後はチームのアシスタントトレーナーを務める。選手の遠征への同行やテニスラボ、実業団や大学、高校でのトレーニング指導を担当するようになり、現在に至る。遠征同行は日比野菜緒、加藤未唯、指導先はテニスラボ、伊予銀行テニス部、島津製作所テニスチーム、神戸学院大学テニス部、大商学園高校女子テニス部など。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。日本オリンピック委員会強化スタッフ

モデル◎清水悠太プロ(写真左) 写真◎石井愛子 取材協力◎アオノテニスクラブ

はじめに

すべて“足を滑らせて打つ”わけではない

 砂入り人工芝コートは足が滑りやすく、スライドしやすいコートではありますが、だからといってすべて“足を滑らせて”いく必要はありません。足を滑らせてボールを打つということは、どちらかというと相手に打たれたボールをギリギリで拾いにいくような受け身の状況であることを意味します。 自分が主導権を取って攻撃するためには(サーフェスにかかわらず)、できるだけ足を止めてボールを打つことが大切です。自分が相手をコントロールする状況を目指します。

動きの範囲を広げるトレーニングも必要

 実際のプレーでは自分が追い込まれ、ぎりぎりでボールに追いつくことも多々あります。そこでバランスが崩れてしまうと相手にポイントを与えることにつながっていくので、できるだけバランスは崩さずに打ち返すことを目指します。そこで今回紹介するトレーニングでは、ブレーキング動作(止まる動作)だけでなく、動きの範囲を広げるトレーニングも行います。

 解説(各トレーニングのテキスト)はテニスマガジン2021年9月号に掲載しています。最下部にある動画と連動しています。

動画のCONTENTS

メニュー1
前方向のランジ
足を正確に止めて元に戻す
メニュー2
横方向のランジ
重心をコントロールする
メニュー3
スタンスを広げる
スタンスを広げたまま、横、前、後ろに動く
メニュー4
切り返し
チューブを使って素早く切り返す
メニュー5
アジリティのステップ❶
足の接地時間を短く切り返す
メニュー6
アジリティのステップ❷
ジャグリング〜ランダムに反応して動く
メニュー7
ステップのコンビネーション❶
クロスオーバー&サイドステップで動きを広げる
メニュー8
ステップのコンビネーション❷
クロスオーバー&サイドステップにスライドも使って広範囲を正確に動く
大切なこと|すべて“足を滑らせて打つ”わけではない
メニュー9
動く距離でステップを変える
ランダムに動くアジリティステップとパワーステップを使う
メニュー10
動く距離を広げる
振り回しでめいっぱい動く、スライドも使って動く範囲を広げよう!
球出しのコツ

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