多機能型フォアハンドを身につける“実践編”(記事)



ポイント5|回転量を増やせる (速くスイングできる)

「胸椎の回旋を使うことで 前方でリストラグが生み出せ、 インパクト時に手首の角度が大きくなり、 スイング速度を得られます」

 多機能型フォアを覚えると、たくさん回転をかけることができます。そして、回転量をコントロールすることもできます。それはなぜかというと、打点を重心の前にできることと、手首に角度がつくということ、さらにスイング速度が出るからです。胸椎のローテーションの使い方をコントロールすることで回転量もコントロールすることができます。

 例えば、エネルギーをドンッと前に出すためには、ラケットを打ちたい方向へ向かってフラット気味に加速させます(写真)。もっと回転をかけたいときには、ラケットをボールより少し低い位置に“ラケットダウン”させてスイングを加速することで、スイング速度を回転に変えることができます。

 ラケットの出し方を変えることで、回転量を増やしたり減らしたり自由自在に変えられるようになります。


ポイント6|打点が前になる

「胸椎の回旋を使うことで、 前方でリストラグが生み出せ、 インパクト時の手首の角度が大きくなります」

 多機能型フォアを覚えると打点が前になります。なぜかというと、従来型フォアは、❶足を引き、❷体をひねり、❸前足を踏み込んで、❹打つという打法で、このスイングの中での打点は、体の横、または体に近くなり、手首に角度はつきにくいです。

 それに対して多機能型フォアでは、❶最初の足を前方について、体をひねります。❷前足を前方について、❸ボールを打つという打法で、このスイングでは体に近いところでボールを打つことになるので、打点は前でとることができます。

 これは相手からのボール軌道の中で、前方でとれるだけでなく、自分の目線から見ても打点はかなり前で、重心よりも前、手首に角度もできます。 


ポイント7|バランスを崩さない

「体重移動がスタンスの中で 行われるため、(頭が動かず) 体の軸が倒れません」

 多機能型フォアを覚えると、バランスを崩さずにボールを打つことができます。

 従来型フォアでは、(胸椎と骨盤が横向きで)つま先が向いている方向とボールを打つ方向(打球方向)が違うことから、スイングすると体重がつま先の方向に流れてしまいます。

 一方、多機能型フォアでは、つま先の方向が打球方向とほぼ同じとなることで、ボールを打つときに体が完璧に打球方向を向いてバランスが崩れません(写真のとおりです)。重心の前でボールをとらえられます。スタンスの中で体重移動を行うことができるのです。



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