あなたがカバーすべきはどこ? ダブルス“あるある”テリトリークイズ



アイ・フォーメーション(デュースサイドの場合)
Q2
サーバーがボディサービスを打って アイ・フォーメーションをとる場合、 前衛はどこに動けばボールに触る 確率が高くなるでしょうか?



A
前衛は一歩前に出てから左サイドの テリトリーのセンターへ移動します!

 これは、アイ・フォーメーションでのスタンダードな戦術の一つです。デュースサイドの場合を例に説明しますが、サーバーはレシーバーに対してボディにサービスを打ちます。このとき、右利きのレシーバーのバックハンド側のボディを狙うと、リターンは逆クロスよりストレートへ引っ張りやすくなるので、味方前衛がボールに触る確率が上がります。また、フォアハンド側のボディを狙うとその逆となり、クロス方向に打ちやすく、ストレート方向には打ちづらくなりますので覚えておきましょう。

 そういうリターンの傾向を踏まえて前衛の正しい動きは、サーバーが相手レシーバーのバックハンド側ボディを狙った場合は(ストレートへきやすいので)、まず一歩前に出てから左サイドのテリトリーのセンターへ移動します。ボディサービスはレシーバーの返球角度を狭めることができ、その上でサーバー側の前衛が一歩前に出て、相手に近づくことによって、相手は威圧感を感じるとともに、ボレー(ポーチボレーが)読めず、リターンが甘くなったり、返球ミスをしたりする可能性が生まれます。

[写真解説] アイ・フォーメーションの前衛はセンターラインの近くに構え、サービスとともに、まず一歩まっすぐ前進する。写真の前衛がこのまま立ち上がって一歩レシーバーに近づくと考えれば、左右どちらに動くかわからない上、非常に威圧感があるので、レシーバーは大きなプレッシャーを感じる。



[イラスト解説] 
サーバー側のふたりは、どういうサービスを打ち、どう動いてポイントを取るかを事前に計画しておくこと。バック側ボディサービスに対するリターンはストレートへきやすいことは知っておきながら、前衛はいきなりサイドに動くのではなく、まず一歩前に出てレシーバーに左右への動きを隠し、その後、サイドへ動く




[イラスト解説] 
× アイ・フォーメーションはオープンスペースを見せた状態からプレーを始めるため、作戦を持ってプレーしないと危険だ。特に前衛の動きをレシーバーに知られてしまうと逆をつかれてしまう



これはやってはだめ!

アイ・フォーメーションはそもそも オープンスペースがあるので、  前衛がいきなり左右に動けば、  相手は当然動きの逆を狙います。

 やはり、前衛はレディポジションからすぐに左右に動かないことです。前衛は基本的に、一歩前に出てから次のポジションに移動します。特にアイ・フォーメーションでは前衛の動きを相手に知られてしまったら最後、逆方向へリターンを打たれてしまい、前衛がボールを触る確率が下がってしまいます。前衛がボールに触る確率を上げるためには、そうした正しい動き(一歩前に出てから左右、または前へ動く)を続けることがとても重要です。

 レディポジションから一歩前に出て、その後、左右へ動いたときに、レシーバーに対して正面向きになることが大切です。なぜなら相手のボールに対してボレー(ポーチボレー)を打つからです。


アイ・フォーメーションはサーバー側が計画的にプレーしないと、オープンスペースを狙われてしまう。よって、ポイントを取るための計画をしっかり持ってプレーをし始め、計画通りに進めるように努めることだ。

レベルアップ

前衛は相手に正体して構え、 最大のプレッシャーを与える

 前衛はボールを打つ相手に対して正対して構えることです。ネットに近いポジションをとるので、そこでは時間がほとんどありません。ですから、ボレーの際は、ラケットを引く(テークバック)ことをせず、ボールを体の前でブロックできるようにしたいですね。ボールを怖がってネットから離れてしまえば、相手との距離が長くなりますから、時間が生まれます。そうすると相手にプレッシャーはかけられません。ですから、前衛がしっかりと前につめること、特に一歩前に出て相手との距離を縮める動きをするだけでも、相手にとってはプレッシャーとなり、プレーに影響をおよぼすことがあります。

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