中川直樹「50の質問」プロになってから今が一番テニスを楽しいと感じる|Player File 10


 「50の質問」で選手たちの素顔に迫るスペシャルインタビュー企画。今回、登場してくれるのはケガによる苦しみを乗り越えて昨年の全日本で初優勝、再び世界を目指す中川直樹だ。(テニスマガジン2021年4月号掲載記事)

(※掲載時のまま)
なかがわ・なおき●1996年11月19日生まれ。福岡県出身。3歳からテニスを始め、2008年は全国小学生、全日本ジュニアU12、選抜ジュニアU12でいずれも準優勝。12歳から盛田正明テニスファンドの支援でIMGアカデミーに留学。ITFジュニア・ランキングでは最高位9位をマーク。2014年USオープン・ジュニアではダブルス優勝を果たし、プロに転向。以降は度重なるケガに悩まされてきたが、2020年全日本選手権で優勝を果たし、再び世界を目指していく。世界ランク自己最高は単531位(2017年7月24日付)、複726位(2018年7月30日付)、最新ランクは単695位、複1208位(2021年2月8日付)。橋本総業ホールディングス所属 取材・構成◎杉浦多夢   写真◎菅原 淳、BBM、本人提供

「グランドスラム優勝という結果を出せた喜びがあった」

Q1 テニスは何歳から始めましたか?

「父がテニス好きだった影響で3歳の頃から始めて。それから父がテニスコーチになったこともあり自然と続けていました」

Q2 小さい頃はテニスのどんなところが楽しかったですか?

「やっぱり試合をすることが楽しかったですね。上の相手に勝てるようになったときの喜びだったり。勝つことが一番うれしかったです」

Q3 勝つ喜びという意味で、当時の松村亮太朗選手は“壁”でしたか?

「全小の決勝をはじめ、何度も負けていましたから。あの時期の亮太朗はすごく強かったので、勝つことがひとつの目標でもありました」


2008年の全小準優勝をはじめジュニア時代から世代のトップランナー。左は優勝の松村

Q4 IMGアカデミーでの生活はどうでしたか?

「12歳から18歳まで盛田ファンドの支援で留学させていただきました。絶対に日本では経験できないような日々でしたね。弱肉強食の世界で結果を残していかなければならないというプレッシャーと戦いながらテニス漬けの毎日で、遠征にも行かせてもらって。恵まれていたなと思います」

Q5 同年代の松村選手や西岡良仁選手の存在も大きかった?

「IMGではルームメートでもあったのですごく仲が良かったですけど、切磋琢磨しながら互いに刺激になっていました」

Q6 ジュニア時代に一番思い出に残る大会や試合は?

「やっぱりUSオープン・ジュニアでのダブルス優勝(2014年/オマール・ジェシカ)です。ダブルスであれグランドスラム優勝という結果を出せた喜びがありました。(錦織)圭君が準優勝した大会だったこともあって、いろいろな意味で注目していただけたので、いい大会でしたね」


2014年USオープン・ジュニアでのダブルス優勝を引っ提げてプロ転向を果たした

Q7 錦織選手はどんな存在ですか?

「IMGでずっとよくしてもらってきたので、もうお兄ちゃん的な存在です。ご飯に誘ってくれたり、すごくお世話になっています」

Q8 1歳上の西岡選手はより近しい存在ですか?

「そうですね。ヨッシー(西岡)とは一緒に練習をしたり、日本にいるときもプライベートで会ったり、仲が良いです」

Q9 趣味は?

「趣味という趣味はないんですけど、最近ゴルフを始めました。ヨッシーに『一緒に回らない?』と誘われたのがきっかけです。テニス選手はゴルフがうまい人が多いですけど、ヨッシーもかなりうまいです」

Q10 特技は?

「卓球とビリヤードは得意でした。IMGにいるときは本当に暇なんです(笑)。練習やトレーニングをする環境としては最高なのですが、周りには何もないので、ひたすらIMG内にある遊技場で卓球とビリヤードを極めていましたね。コロナの影響でしばらくIMGには行けていないので今でも腕が落ちていないかはわかりませんが、またIMGに行くことができたらやりたいです」

Q11 行ってみたい場所は?

「ハワイに行きたいですね。ちょうど今、『テラスハウス』のハワイ編を見ていて、それでいいなと。ただそれだけなんですけど(笑)」

Q12 旅行でリゾートにはなかなか行けない?

「スケジュール的にちょっと難しいですね。遠征に行ったとき最終日に観光したりはしますが、なかなか旅行気分では行けない。リゾートへ旅行に行くのはちょっと憧れます」

Q13 好きな食べ物は?

「すき焼きです。日本に帰ってきたときはすき焼きと焼き肉が食べたくなる。お肉が好きです」

Q14 落ち着く場所は?

「あんまり家でじっとしているのが得意じゃないので、街中を歩いているときのほうが好きです。家でじっとしていると、だいたい寝ちゃうので(笑)」

Q15 自分の性格を自己分析すると?

「めちゃくちゃマイペースだと思います。テニス選手としてはいい部分でもあるのですが、社会的には周りに迷惑かけているところもあるかもしれない。もっとちゃんとしないとな、と思うこともあります(笑)」

Q16 契約しているメーカーは?

「ラケットはヨネックスさんです。ウェアは今度、ハイドロゲンさんになります。ドクロのマークでアグレッシブなデザインなので人によって好みが分かれるかもしれませんが、僕は以前からかっこいいなと思っていたので、着るのが今から楽しみです。あとは『クールシンガプーラ』の『ザ・スポーツマスク』を提供してもらっています。通気性がすごくいいので、ランニングしながらでも全然、苦じゃない。前に普通のマスクでランニングしたときは死にそうになったので(笑)。このスポーツマスクはずっと着けていられます」



Q17 好きなグランドスラムは?

「フレンチ・オープンの雰囲気はすごく好きです。USオープンやオーストラリアン・オープンのお祭り感覚も好きですけど、やっぱりフレンチとウインブルドンは違う。個人的にはフレンチのほうが肌に合う感じです」

Q18 好きな選手や憧れの選手は?

「ロジャー・フェデラーです。小さいときに初めてテレビで見たのがフェデラーの試合で、かっこいなと思って。唯一無二の存在ですね」

Q19 好きなサーフェスは?

「プレースタイル的にハードコートです。クレーコートが苦手というわけではないですけど」

Q20 自分のプレースタイルを自己分析すると?

「基本的にはオールラウンドだと思いますが、フォアハンドとサービスを軸に自分から展開して相手を動かしていくスタイルです」

Q21 どんな展開でポイントを取ったときが一番気持ちがよいですか?

「自分のパターンに持ち込んでフォアハンドでウィナーを取れたとき。フォアはどこからでも打てる自信があります」

Q22 一番悔しいポイントの取られ方は?

「自分がやるべきことをやらずに攻め込まれてポイントを失ったときは、自分にむかつきます」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Related

Ranking of articles