清水悠太「50の質問」グランドスラムに出てはじめてプロのテニスプレーヤー|Player File 12




あとからデ杯のメンバーだと知って、すごくびっくりしました 

Q41 今年3月にデビスカップ・パキスタン戦のメンバーに初選出されたときの思いは?

「最初に岩渕聡監督から電話がかかってきたとき、『今度パキスタン戦があるけどどうだ?』という感じで。まさかメンバーとしてだとは思わず、でも『ヒッティングでも行けたらいいな』と思っていたので、『ぜひお願いします』と答えて電話を切りました。あとからメンバーだと知って、すごくびっくりしました」

Q42 メンバーだと知ったのはいつ?

「また岩渕監督から電話が掛かってきて『試合には出られるかわからないんだけど』と言われ、『ということは僕、選手ですか?』という感じで(笑)」

Q43 初めてのデ杯戦はどうでしたか?

「勝敗の絡む試合はできませんでしたが、デッドラバー(消化試合)に出してもらって勝つことができたのはいい経験でした。今回、日本の上位選手は出場していなかったですが、仮のメンバーだとしても国の代表というのはテニス選手のひとつの夢なので、そこに選ばれてプレーできたことはすごく光栄なことだと思っています」


初のデ杯選出は本人にとっても驚きだった

Q44 デ杯の経験は今後の糧やモティベーションになりますか?

「今回のデ杯遠征の最後のミーティングでも『次は正規メンバーとして選ばれるように』と宣言してきたので、また夢が広がります」

Q45 パキスタンからそのままエジプトとスイスに遠征に行きましたが、久々の海外遠征はどうでしたか?

「1年1ヵ月ぶりの遠征で、学ぶことが多かったですね。試合感覚という点で難しかったですし、思うように勝てなかったのですが、けっこう楽しかったです」

Q46 どういったところが楽しかった?

「遠征に行って、試合をできたこと自体がまずうれしくて。強い選手と戦ったり、負けて自分はまだまだだなと思うこと自体を『いいな』と思えたり。テニスの世界にまた帰ってくることができたという喜びを感じました」

Q47 一方、コロナ禍の中で海外遠征に行く難しさは感じましたか?

「事前に調べておかなければならないことが多いのは大変です。コロナの状況、出入国でどんな書類が必要なのか、どの国ではどのような隔離があるのか、もちろんPCR検査も何度も受けなければならない。でも、試合に出ないことには始まらないので、やっていくしかないですね」

Q48 2021年はどんなシーズンにしていきたいですか?

「思いどおりにいかないことが多いと思うので辛抱の年になるかなと思います。うまくいかないと思っていたほうが気は楽かもしれない(笑)。そんな状況なのでランキングとか具体的な目標は考えていないですが、将来の目標がグランドスラムで活躍することに変わりはありません。そのためにも目の前の一戦一戦に集中して、できるだけポイントを稼いで、まずはチャレンジャーにしっかり出られるところまでいけたらなと思います」

Q49 清水選手にとってテニスの魅力とは?

「練習してきたことを試合で出せる喜びだったり、試合に勝つ喜びを知ることだったり、テニスのおかげでいろいろな仲間ができたり。そういったことが僕にとってのテニスの魅力です。あんまり、いいことが言えなくてすみません(笑)」

Q50 最後にファンへのメッセージを。

「いつも応援ありがとうございます。こんな状況が続くので、なかなか活躍しているところをお見せできなくて心苦しいところはありますが、これからも頑張っていきますので今後ともよろしくお願いします!」

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