2018年USオープン決勝「大坂なおみ vs セレナ・ウイリアムズ」_丸山淳一コーチが戦況分析&ショット解説

ショット解説|注目点(4) トス、打点が安定し、サービスがさらに武器に

 大坂選手は時速180㎞前後のサービス(スピード)をコンスタントに打てる能力があるので、ファーストサービスが入れば3本目攻撃を高い確率で実践できます。男子テニスと同じように、ファーストサービスの確率が落ちなければブレークされることがほとんどありません。これまで私が見た敗戦のほとんどは、サービスの出来が悪かったときです。USオープンではサービスに不安がなく、良いリズムをキープできたことで、ほかも自信を持ってプレーできたと思います。

 サービスのフォームですが、以前よりトスが安定し、打点の高さも一定でした。肩の強さに頼らず、腹筋にも無理な負担がかかりにくいスムーズなサービスに仕上げています。さらに威力のあるサービスを打とうとすると崩れる可能性はありますが、今のクオリティをキープしていけば、よりサービスが安定して武器になりますし、リターンゲームをさらにアグレッシブにできるので、ナンバーワンを狙えるテニスになると思います。

基礎技術を追求して、ポイントの取れる強力なサービスとなった。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles