片手打ちバックハンドは絶滅危機か!?_元世界4位、ジーン・メイヤーのバックハンド・レッスン第2弾

テーマ11
片手打ちは絶滅危機にあるのか?

賢いコーチたちは、時代の流れに身を任せるのではなく、それに逆らうことのメリットを知っている。両手打ち全盛のあとに、片手打ちが復活したのはそのためだろう

Q 片手打ちバックハンドは、明らかに絶滅危機にあります。ここから片手打ちがカムバックするチャンスはあるのでしょうか? もし、この先に絶滅した場合、片手打ちバックハンドはテニス史の中で、どのように語り継がれるとあなたは考えますか? また、片手打ちバックハンドがなくなったら、テニスの未来にその欠如はどのような意味を持つのでしょうか? 

ディミトロフ(26歳)の片手打ちバックハンド

A やがて登場してくる選手は過去のスターのスタイルを真似ることが多いものだ。フェデラー、ワウリンカ、ティーム、ディミトロフの成功は、片手打ちバックハンドの繁栄にとって大きな宣伝となっているはずだ。

 賢いコーチは、時代の流れに身を任せるのではなく、それに逆らうことのメリットを知っている。これらの事実が、ここ短期間での片手打ちの復活を示していると思う。

 テニスはいつも激しいライバル関係、プレースタイルの違いを比較する中で繁栄してきた。マッケンロー(片手)対ボルグ(両手)、ナブラチロワ(片手)対エバート(両手)、サンプラス(片手)対アガシ(両手)、フェデラー(片手)対ナダル(両手)がすぐに頭に思い浮かぶ。

 これらの素晴らしいライバル関係は、どちらか一方が片手打ちバックハンドだった。もし片手打ちバックハンドの選手がいなくなってしまえば、その美しさ、バラエティ、流動性を人々は懐かしみ、その喪失を悲しむことになると思う。でも私は、そうはならないと思っている。

ティーム(23歳)の片手打ちバックハンド

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