片手打ちバックハンドは絶滅危機か!?_元世界4位、ジーン・メイヤーのバックハンド・レッスン第2弾

テーマ13
40歳、片手打ちから両手打ちに変更できるか?

片手から両手へ、ある条件を 満たせば変更することは可能

Q 例えば40歳の選手がいます。何年も片手打ちでプレーしてきて、体にはその打ち方が染みつき、片手打ちバックハンドを基本に自分の戦術をつくり上げてきた選手がいます。その選手が、片手打ちバックハンドが弱いからといって、両手打ちバックハンドに変えることは「あり」ですか? 「遅すぎる」と思いますか? そして、変更を成功させるためにはどのようなことがカギになりますか?

A シニアの選手ということに関係なく、両手打ちの利点を生かすことは可能だ。両手打ちに変えることによって、より安定した、継続性のある正確なショットを打つことができると思う。私自身が両手打ちでプレーし、多くの成功をつかんできたうちのひとりなのだから。

 ただし、この変更の前に聞いておかなければならないことがある。その選手には、両手で打つために必要なポジショニング、何度も継続して動くためのスピードとフィジカル能力があるのかどうかだ。

 片手打ちのほうが、理想のポジションでない場合でも(リーチがあるので)うまく適応してボールを打てるものだ。

 さらにもうひとつ質問したいのは、両手打ちに必要な上半身を完全に回転させるための体の柔軟性があるかどうか。両手打ちを正確に打つためには、この体の回転は欠かせないポイントとなる。
これらの質問に肯定的に答えることができれば、多くの生徒たちが短い時間でかなり上達すると思う。

ナダルの片手打ちバックボレー。ナダルは両手打ちバックハンドだが、ボレーは片手で打ち、技術レベルは高い

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