ジョコビッチが世界1位復帰、ケニンは7位でアメリカ人トップに

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は月曜日に発表された最新の世界ランキングで、オーストラリアン・オープン優勝のおかげでATPランキング1位に返り咲いた。また女子の優勝者であるソフィア・ケニン(アメリカ)は、そのグランドスラム初タイトルのおかげでキャリア最高のWTAランキング7位に浮上し、アメリカのナンバーワンとなった。

 オーストラリアン・オープン決勝でのドミニク・ティーム(オーストリア)に対する6-4 4-6 2-6 6-3 6-4の勝利が32歳のジョコビッチを一段押し上げ、彼はラファエル・ナダル(スペイン)を追い抜いた。

 ナダルは11月にジョコビッチを追い抜き、33歳で年末の世界ランキング1位となったもっとも年齢の高い選手となった。しかしナダルは一年前に準優勝したオーストラリアン・オープンにおいて、今年は準々決勝でティームに敗れたことから多くのポイントを失った。

 これはジョコビッチにとってATPランキング1位で過ごす276週目となり、コンピュータランキングが導入されて以来、3番目の記録となる。ロジャー・フェデラー(スイス)が310週で歴代1位、ピート・サンプラス(アメリカ)が286週でそれに続く。もしジョコビッチが10月の1週目まで世界ランク1位を維持できれば、彼はフェデラーを追い抜くことになる。

「それは僕の二大目標のひとつなんだ。間違いなく」とジョコビッチは語った。「それについては秘密でも何でもないよ」。

 もうひとつの目標は? それはグランドスラムのタイトル数でフェデラーとナダルに追いつき、追い越すことだ。フェデラーが20タイトルで首位に立ち、ナダルが19でそれに続く。そしてジョコビッチは現在17タイトルだ。

 最新ランキングはジョコビッチの1位に続いてナダルが2位、フェデラーは変わらず3位でティームは4位に上昇、USオープン準優勝者のメドベデフは5位に下がった。

 トップ100内の最高のジャンプは、オーストラリアン・オープン準々決勝進出のおかげで100位から44位に駆け上がったテニス・サングレン(アメリカ)によってなされた。彼はそのラウンドで7つのマッチポイントを握ってフェデラーをぎりぎりまで追い詰めたが、手にしたチャンスのどれをつかむことができなかった。

 フロリダに住む21歳のケニンは土曜日の決勝でガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に4-6 6-2 6-2で逆転勝ちし、2008年のマリア・シャラポワ(ロシア)以降でもっとも若いオーストラリアン・オープン女王となった。

 オーストラリアン・オープン3回戦で敗れたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が9位のままであるため、ランキングの階段を8段上がったケニンは自身が“アイドル”と崇めている選手を追い抜いた。

「まだピンとこないわ。すべてはぼんやりしている。起きたことが信じられないの。ただただ素晴らしいわ。アメリカのテニスのために何か素晴らしいことをやっていると感じている。本当に名誉なこと」とケニンはコメントした。

「私はセレナを観て育った。彼女の動向、彼女が勝ってきたグランドスラム大会をずっと追っていた。彼女より前にいるというのは特別な感慨よ。すごく興奮し、ワクワクしている。フェドカップで彼女と同じチームに属し、戦うのが待ち遠しくて仕方がない」

 アメリカはワシントン州エベレットで行われる来週のフェドカップで、ラトビアを迎え撃つ。

 アシュリー・バーティ(オーストラリア)はオーストラリアン・オープン準決勝でケニンに敗れたものの、世界1位の座を維持した。シモナ・ハレプ(ルーマニア)はやはり準決勝でムグルッサに敗れたが3位から2位に浮上し、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)と順位を入れ替えた。ここ6年で初めてノーシードとしてグランドスラム大会に臨んだムグルッサは32位から16位に浮上し、トップ20に返り咲いた。

 2019年オーストラリアン・オープン・チャンピオンの大坂なおみ(日清食品)は3回戦で15歳のコリ・ガウフ(アメリカ)に敗れたあと、4位から10位に下降した。初出場のメルボルンで2週目まで勝ち残ったガウフは、67位から51位に順位を上げている。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア/左)とソフィア・ケニン(アメリカ)(Getty Images)

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