「戦術家」になるためのスマートショットセレクション 6つのカギ

写真◎Getty Images


KEY3 相手を知る

相手のスタイル、戦術、運動能力 ── 情報を集めてプランを立てよう 

 ビーナス・ウイリアムズはその輝かしいキャリアの中で、特に若い頃はショッキングなことに、対戦相手のことを何も知らないことが多々あったことを認めています。それと同じくらいショッキングなのが、相手が誰であろうとまったく気にすることなく、どんなときも最初から最後まで同じように自分のプレーを貫いてきたということです。

 ビーナスが25年のキャリアの中で、相手の弱いセカンドサービスに対してベースラインのかなり前に立って攻めること以外、ほとんど何も戦術を採用していなかったというのは本当に驚くべきことです。

 ビーナスのような「ミス」をしてはいけません。「知識は力なり」の決まり文句がテニスほどよく当てはまるスポーツはないのです。

 もし知らない相手と対戦することになったら、仲間の選手や相手を見たことのある人にアドバイスを求め、少しでも相手の情報を得ることです。相手のストロークや戦術のちょっとした情報を得られるだけでも、どうプレーすればよいかのヒントとなり、スタートから優位に立てるでしょう。その優位性がほかのどんなメリットよりも試合の良い立ち上がりにつながるのです。

 もし、相手と対戦したことがなくても、試合やプレーを見たことがあるなら、その相手がどのようにポイントを取り、ポイントを失うかを分析しましょう。そしてプレースタイルをカテゴライズするのです。強打で一発を狙うタイプ、安定感抜群のストローカー、オールラウンドプレーヤー、技巧派、疲れ知らずにボールを返してくるタイプ、サーブ&ボレーヤー、ベースライナー……。カテゴライズすることで戦い方がイメージしやすくなります。

 ただし、ひとつのカテゴリーだけにとどまらない選手が存在することを忘れてはいけません。

 相手の運動能力を見極めることも大切です。スピード、アジリティー、ストレングス、スタミナです。最終的には相手の能力だけでなく、特にビッグポイントでどれほど良いプレーができるかを見極めることも重要になっていきます。

 過去に対戦経験のある相手なら、そのときに何がうまくいき、何が機能しなかったのかを思い出しましょう。もし執拗なプレッシャーが相手のバックハンドを破壊したなら、今回もその「プランA」をあなたの戦術の柱にするべきです。

 ただし、前回と違って今回は相手がその戦術に対応してくる可能性もあります。そうなったときのために「プランB」「プランC」を用意しておき、相手の対応力をさらに試していくのです。 


かつてビーナス・ウイリアムズは対戦相手のことを何を知らずにプレーしていたことがあった。「自分」を知り、 「相手を知る」ことで 戦術を組み立てることができる 


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