「戦術家」になるためのスマートショットセレクション 6つのカギ

写真◎Getty Images


KEY2 自分の状態を知る

「その日」の自分のプレーを再評価して修正していこう

 完璧に近いテクニックを持つプロのトップ選手でさえもストロークの調子が悪い日はあるものです。2014年のUSオープン準決勝で錦織圭に敗れたノバク・ジョコビッチは、世界一のバックハンドがその日は壊れてしまっていたことを認めました。

 試合中のエンドチェンジで自分のその日のプレーを振り返り、再評価して、もっとも効果的なショットをより多く、よりアグレッシブに打ちましょう。

 例えば、もしフォアハンドが一貫して安定して打てているなら、プレースメントとパワーをより強くするべきです。相手の弱いリターンには迷わず襲いかかり、攻撃面での優位性を高めるのです。

 もしボレーの調子がよく、オーバーヘッド(スマッシュ)にも自信があるなら、強いサービスかアプローチショットからできるだけ頻繁にネットへ出ることです。

 逆にファーストサービスの確率が50%を下回っているなら、目指すべきはまず60%に戻すことです。スピンを加えて、サービスボックスの外側のコーナーを狙うことで相手を動かせ、50㎝近くコートスペースを得ることができるでしょう。

 もしストロークがネットにかかっているようなら、トップスピンを加えてボール軌道を高くするのです。これらの状況では、より安全なプレーをすることが賢い選択になります。


トップ・オブ・トップでもプレーが壊れる日がある


「その日」の自分を知る…… エンドチェンジは 「その日」の自分を再評価 するための大事な時間になる


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