ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.01「テリトリーの言葉を覚えよう」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

イントロダクション
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各々が局面に応じてカバーすべき場所「テリトリー」を覚えよう!

サービスがワイドに入ったらポジションは入れ替わる?

サービスがワイドに入ったらポジションは入れ替わらなければならないものなのか?

 私は学生時代に、モントリオールにあるケベック大学でテニスをしながら地理学を学んでいました。空間を分析して地図を制作するなどしていたのですが、その頃の私は、テニスである疑問を持っていました。

 ダブルスでパートナーがワイドにサービスを打つと、前衛がサーバーとポジションを左右に入れ替わるポーチボレーがありますが、それは必要なことだろうか、入れ替わらずにそのままのポジションにいれば済むことだろうに、と思っていました。どうしてそういう“決まり”の基にプレーしなければいけないのかが疑問だったのです。

 その答えを探っていき、私がいきついたのは、すべてのプレーヤーは「テリトリー」を知るべきだということでした。テリトリーとは「各々が局面に応じてカバーすべき場所」のことです。

 私はそれをプレーヤーに知らせる方法として、「ロープ」を使いました。相手のショットに応じて動くべき場所のリミット(ここまでカバーすればよいという限界)をロープによって示すと、チームとしてここはあなたがカバーすべき場所、ここはあなたがカバーすべき場所、ということが明確にでき、やるべきことがわかるのです。チームがテリトリーを理解していれば、前述したようなポーチボレーのポジションチェンジも必要か否かが判断できます。

ロープ、コーン、ラインテープなどを使ってテリトリーを目で見る

 テリトリーは相手がショットする位置からの返球可能範囲を示すものです。ロープを使うと目で見て確認することができるので、プレーヤーはカバーすべき場所を理解することができます。私はテニスクラブやテニスアカデミーに、ロープを常時置いてほしいと思っています。

 ロープでテリトリーを確認した後は、ロープの代わりに平たいコーンやラインテープなどでコート上に目印をつけて練習することをおすすめします。

各プレーヤーにテリトリーがある!

各プレーヤーがカバーすべき場所、それがテリトリー。写真はサーバーAに対するレシーバーDのテリトリー

相手がショットする位置に応じてテリトリーは変化する

レシーバーDに対するサーバーAのテリトリーとサーバーのパートナーBのテリトリー

 ABCDそれぞれに役割があり、テリトリー(カバーしなければならない場所)は違います。また、テリトリーは相手がショットする位置、局面に応じて変わります。さらに、チームが2人ともネットにつめたときやベースラインにいるとき、片方がポーチに出たり、Iフォーメーションをしたりするときにも変化します。

相手がショットする位置に応じてテリトリーは変わる

テリトリーを知るとボールを取る意識が変わる

 テリトリーを目で確認すると、多くのプレーヤーは「意外と狭い」と感じるものです。それまでは自分がカバーすべき場所はもっと広い(コートの半分)と思っていることが多いためで、テリトリーを知るとプレーヤーのボールを取る意識も変えることになります。遠いボールも取らなければいけない、全部のボールを取らなければいけないと思っているプレーヤーは特に、「近いボールを取ればよい」ということに気づくと、やる気も違ってきます。

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